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Youside


?「おい。」

そう低い声で呼び止めたのは、

壱馬だった。


『…何。』


目を合わせないように、下を向いて聞き返す。
なんで目を合わせないか。

それは、今までに見たことがない
光のない真っ黒い目をしていて
とても怖かったから。


腕を引かれた所は、
ふんわりと優しく握ってくれてるわけではなく
爪が刺さるくらいの強さで握られていた。



壱「…自分が何したか分かってんの?」


そう言った壱馬の顔を一目見た。

その顔はさっきと比にならないくらいの笑顔で
でも、目は変わらず真っ黒い光の無い目をしていた。


『…何もしてないです。』

顔を合わすことなんてできなくて、
俯いたまま言う。


すると、


爪が刺さるくらい強く握っていた手が離れて、
頬に爪をくい込ませて、顔を上にあげてくる。


その時の表情も、狂ったかのような
満面の笑み。
目は笑っていない。光もない。
真っ黒。


そんな表情が目の前にあって、
怖いの気持ちと痛いの気持ちでいっぱいになって
涙が溢れる。


壱「嘘ついた。」


そう言ったかずまの顔は、
さっきまでの気持ち悪い笑顔は消えていた。


『…嘘…?』


壱「そんな舐めてもらっちゃ困るんだよなぁ。


GENERATIONSさん達に言ったこと知ってんだぞ。
せっかくアイツらがお前のためにって、傷つけないためにって言わないでくれたのに。
自分で言っちゃうなんて、自分から殺されに来てんじゃん笑笑」


『なんでそれを…!?』


壱「だから、舐めてもらっちゃぁ、困るんだって笑笑」


すると壱馬は
私の鞄に目を移した。

空いてる片方の手で
私が大切にしていたキーホルダーを取り出した。


壱「こんなんまだ持ってんの?
友情とかもう消えたはずなのに。笑笑
お前知らないでしょ?GENERATIONSさんたちの所に行ってる時、楽屋がどうなってんのか。
誰も話さない。目も合わせない。

そんなグループに、友情なんてものあると思う?笑笑」


そう言って壱馬はその場でそのキーホルダーを
踏み潰した。
そのキーホルダーは中が空洞のものだったから
あっという間に粉々になった。

やっと壱馬の手が離れる。

私はその粉々になったキーホルダーの元に
崩れこんでいった。

痛さなんて忘れるくらい、ショックで
涙が止まらなかった。

あの友情や楽しさが消えたメンバーから貰った、唯一繋がってられてるって思えた
このキーホルダーが消えてしまった。




━━━━━━━━━━━━━━━

書くのがとても難しい(汗)

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梨乃(プロフ) - ほくとすきぴさん» お陰様で完結させることが出来ました!ここまで読んで頂き感謝です! (2019年11月17日 2時) (レス) id: bb3edf14dd (このIDを非表示/違反報告)
ほくとすきぴ - 完結おめでとうございます(?)笑 めっちゃ良きでした!!次の作品も楽しみにしてます!! (2019年11月17日 1時) (レス) id: 9642d3d62d (このIDを非表示/違反報告)
梨里叶 - 続きがめちゃくちゃ気になります。 (2019年11月8日 21時) (レス) id: 46d2627ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ほくとすきぴ - めっちゃ良きです!大好きです (2019年11月4日 23時) (レス) id: 9642d3d62d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - やっぱりこの話大好きです。テスト頑張ってくださいね (2019年10月31日 23時) (レス) id: 5baac4220e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梨乃 | 作成日時:2019年9月7日 0時

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