信じてる。2

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樹side



楽屋に戻ってきた時、


その場の空気は、さっきよりも重かった。


どうしたのか気になったけど、


それさえ聞けるような雰囲気ではなかった。



壱｢樹おかえり〜笑」


バカにしているような笑い方で

そんなことを言われる。



ムカついて、無視して片付けを始めると、



慎「無視はないんじゃないですか？笑
せっかく壱馬さんがおかえりって言ってくれたのにー」



なんて、まこっちゃんもそんなことを言ってる。




さすがにイライラくる。


でも、何が出来るかって言ったら、


何も無かった。



その時、北人さんが聞いた。



北「ねぇ。なんでこんなことするの？


Aもういっぱい苦しんでたじゃん。」



確かにそうだ。


いっぱいどころじゃない、


死ぬほど苦しんでたはず。



壱「あんなんじゃ足らんで。

気に食わんから潰す。


それの何があかんねん。」


さっきのようなバカにしたような笑顔ではなく、



真剣な顔をして、目付きがいつも以上に怖い。


そんな顔で言ってきて、内心めちゃくちゃビビる。



健「でも、さ？

人には好き嫌いあるし、気に食わなかったりするのはだれどもあると思う。


でも、このやり方は間違ってるんじゃない？」



そうだ。


健太さんが言っている通り、このやり方は間違ってるはずなんだ。



壱「そんなこと関係ないで。

気に食わないから潰すんや。

それ以外に潰す理由なんてないやろ？

先輩だろうがなんだろうか知らねーけど、

たとえリーダーだろうが、歳上であろうが年下であろうが、誰でも潰すで。」



そんなことを鋭い目付きで言ってくる。



壱馬さんのそんな顔と発言に


みんな恐怖を持ってしまって、


他に何も言い返さなくなった。

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