信じてる。2

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Youside


どうもあの楽屋に居ずらくて、



片付けを誰よりも早く終わらせ


楽屋を出ていく。



出ていく時、


『お疲れ様でした』


と言ったが、


誰も返してくれなかった。


なんだよ、結局戻れないじゃん。



今日のあの幸せな時間は



嘘だったのだろうか。


そう思うほど、



今のみんなは冷たかった。



何だか悔しくて悲しくて


泣きそうになる。


でもこんなことで泣いちゃいけないから。


必死に涙をこらえる。


ダンスの練習をしていこうかと思ったけど、



今日は乗り気にならなくて


大人しく家に帰ることにした。



事務所を出て、信号の目の前まで行った時、




？「A！！」


と、わたしを呼ぶ声がした。


振り向くと、



そこには樹が居た。



『…樹、どうしたの？』


笑えているだろうか。


きっと笑えていないんだような。


樹は走ってきてくれたのだろう。


肩が上下に揺れて、


息が荒くなっている。



樹「…A。これからもTHE RAMPAGEのこと嫌いにならないでね。

辞めるとか言わないでね？


ずっと俺らのそばにいてね？」


そう樹がしっかりと私の目を見て、


真剣な顔で言ってくるから、


何があるのかと不安になる。


『もちろんだよ。でも、どうしたの急に』


そう聞くと


少し時間がしてから


樹が何かを言った。



でも、たまたま通ったバイクの音でかき消されてしまった。

『ん？』

聞き取れなかったから、


なんて言ったか聞くと、



樹「…ううん。なんでもないよ。

明日ね！バイバイ！」


そう言って事務所の中へ走って言ってしまった。


あの時、樹はなんて言っていたのだろう。

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