信じてる。 (ページ25)

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Youside

樹が来た。

でも、

慎「あ、裏切り者だー」

陣「あ、ほんまやー」

海「お前の場所もなくなるよ？」

ねぇ、やめて。

嫌だ。

樹は何もしてない。

なんにも悪くない。

いつきを、いじめないで。

私のせいで、

私のせいで。

こんなに私が弱いから。

人をたよってばっかりだから。

私はやっぱりひとりの方がいいのだろう。

私といるとみんなを不幸にする。

1人の方が苦しくなかった。

辛くなかったわけじゃないけど、

大切な人が傷つくのを見てるのは、

もっと辛い。

すると、隣に樹が来た。

ねぇ、なんで来るの？

またいじめられちゃうよ？

樹「…ねぇ、A？」

呼ばれたら、伏せていた顔を上げた。

樹「…どうかした？」

感情が溢れ出して、

嫌だ。しか言えなかった。

樹「…何が、嫌なの？」

さっきの光景が、頭をよぎる。

樹がいじめられる。

ほう考えると泣きそうになった。

『…私のせいで…

私のせいで樹がいじめられるのだけは、

絶対に。絶対に。嫌だ。』

そう思いをぶつけた。

これから先、私は一人でいた方がいい。

『だから、さ？

ねぇ、私のところに来るのやめた方がいいよ。

私はここから消えないから。

THE RAMPAGEをやめたりしないから。

だから、さ？

いつも通り、私の事いじめてよ。

向こう側行ってよ。』

そう言うと、樹は

眉間に皺を寄せて、怒ったかのような、

でも、どこか寂しそうな、困ったような顔をしていた。

樹「…俺、別に怖くなんかないよ？

俺が前どんだけAのことを傷つけたか。

どんだけつらい思いをしてたか、

そう考えると、あんなことなんてへっちゃらだから。

だから、私のところ来ないでなんて、言わないで？」

なんでだろう。

優しく微笑んでくれた彼を見ていると、

さっきまでの不安が、

一気に崩れた。