赤葦京治 × シンデレラ ページ46
.
シンデレラのような子だと思った。
毎昼僕らの教室へ隣のクラスから現れては、
自らの友達に話しかけてご飯を食べて、
必ず正午までには教室から急いで出る彼女は、
まるでお昼版シンデレラのようだった。
自分で言うのもなんだが、言い得て妙と思う。
そんなシンデレラとは委員会が一緒で、
よく顔を合わせることが多い。
いつもどこか眠たそうな顔をした彼女は、
話をよく聞いているようで聞いていない。
それに時々苛立ちを覚えるが、そこを許してしまうのは、彼女の愛嬌ゆえなのだろうか。
「なんでいつも正午前に俺の教室でていくの?」
『えっ?』
委員会の作業中、隣の席に座った彼女に聞いた。
はやく書類作成終わんないかな、と愚痴っていた
彼女は、俺が話しかけたのが驚きのようだった。
『バレてたの?』と、俺がそのことに気がついているのを心底意外そうな顔で言った。
そりゃ、もう。毎日のことだから気づくよ。
『気づくんだ〜
赤葦くんは私のこと結構見てんだね』
「っは?」
とんでもない言葉が彼女から告白された。
今度は俺が驚かされる番のようだ。
この子を見てる?いや、見てるから気づくのか。
無意識のうちに?目を奪われてた?
それを理解した途端、今まで彼女のことを目で追っていた理由がすとんと納得がいった。
「……そうだね、君の事見てるよ」
『え"!?』
素っ頓狂な驚きの声をあげて慌てる彼女。
なんとなく気恥ずかしい空気が流れる。
これは、気になってるということでいいのかな。
俺だけじゃなくて、お互いに。
どうやらすでに俺は、12時までにいつも帰ってしまうシンデレラに恋をしてしまったようだ。
「明日から一緒にお昼ご飯食べようよ」
『エッ!?なんでまた!』
「う〜ん…
君のことを口説きたいから、じゃダメ?」
覗き込むとほんのり色付いた頬がちらり。
これは、期待していいみたい。
『だ、めじゃないです……』
君が逃げても追いかけるから、
ガラスの靴は落としていってね。
.
.
作者より
結局なんでシンデレラちゃんは
なんでお昼12:00前には帰るんでしょうね?
理由は皆様の得意な妄想で考えてみてください!
ぜひ、皆様の妄想をコメント欄でおきかせください
私と一緒だった方のリクエストを書く!
とかどうでしょう……見切り発車ですね(笑)
これで誰もいなかったら寂しいです、、、(;;)
.
156人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴音 - またまた続けてのコメントですみません。 僕の妻を決めるという名目で行われているこの舞踏会 近寄ってくる女は、そりゃあ自分の自信があるから これ正しくは自分に自信があるからではないんでしょうか? (2月20日 1時) (レス) id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 吉沢亮×舞踏会のここの部分 その人は突然現れた。 (2月20日 1時) (レス) @page26 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 続けてのコメントですみません。 勇人も私がいるから大丈夫と思ってくれていた。 これ正しくは勇斗にブレーキを 勇斗も私がいるからではないんでしょうか? (2月20日 1時) (レス) id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - こんばんは。 はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 磯村勇斗×おまじないのここの部分 人より少しやんちゃ気味だった勇人にブレーキを かけるのはいつも私の役目だったし、 (2月20日 1時) (レス) @page20 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
花 - 主さまが書かれるお話がとてもすきです、!もし2作目を作られるときはまた猪野さんのお話を読みたいです、! (2021年9月6日 5時) (レス) id: 9e30f74729 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:どりー | 作成日時:2019年8月9日 8時