モ ノ ゴ ト リ

竹内涼真 × 帰り道 ページ13

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バスでタイヤの上に乗ると酔うって友達から聞いた
ほんとに酔った。後悔した。なんで乗ったんだろう？
まあ空いてる席がなかったからなんだけど、
勤め先の大学病院の横に直結のバスがあって、
今日は夜勤帰りなのにこんなとこで酔ったら気持ち悪くなっちゃうじゃないか









「 A大丈夫？ 」

『 なんであなたもタイヤの上なのに酔わないの？ 』

「 ん〜、乗り物に強いから？ 」

『 乗り物に強いって何、、 』








あんま酔わないんだよね、って爽やかに笑顔を振りまく。
ちょ、眩しいからそのイケメンしまって？？？
すごい横からふしゃあってオーラが、、、









「 ね〜、なんでそんなこっち見ないの？ 」

『 涼真が眩しすぎるから 』

「 やめてよ笑 」









たぶんうちの外科の看護師の中でダントツ
イケメンだと思う、、
いやでも渡海先生ももさってるけど女の子みたいな
かわいい顔してるもんな〜、、








『 渡海先生って前髪どけたらイケメンなのかな 』

「 ん？ん〜、どうだろうね。綺麗な顔してるけど 」

『 んね、ふと思った 』









バスをおりると、ふらついた足取りで進む私。
まだ酔ってる余韻が残ってて気持ち悪い
乗り物に弱いんなら自家用車で通えって話だけど、
車を2台分もマンションの駐車場代払えない。









「 お腹すいて余計気持ち悪いんじゃない？ 」

『 商店街まだ空いてる？ 』

「 空いてるよ笑 いつもよりはやい時間でしょ？ 」

『あそっか、夜勤明けだ私たち。 』

「 コロッケでも買って帰る？ 」

『 はーい！食べ歩き！！！提案！ 』

「 かわいいから仕方ないか 」









わたしにあまくて優しい涼真。
来年、わたしは長谷川Aから竹内Aになる。

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