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だいごくんとは目だけがあって、
交わす言葉もなにもない。
どこか他人行儀な態度に少しだけ胸が痛むだけ。
始業式が始まって、校長先生の長い話がはじまる。
…頭がフラフラ、目眩がする。
昨日はっすんの電話に付き合ってたからかなあ、
夏休み中散々夜更かししてたしそれはないな。
─────── あ、倒れる
グラっと視界が揺れた。
周りの景色はスローモーションに見えて、
反射的に目を瞑ってしまう。
『ぁっ、ぶね』
柔軟剤の爽やかな匂いと、
首にかする柔らかい髪の毛。
それから、
「…まって、ごめ、」
聴きたくて仕方なかった好きな人の声。
『Aちゃん、っ、クソ、…ごめんな』
心配そうな顔をしてくれて
わたしの名前を何度も呼んでくれる。
諦められるわけない、
だいごくんはずるい。
そうやって好きになることしかしないから
花音ちゃんじゃなくてわたしを見てほしいのに。
『保健室連れて行きます』
ねえ、だいごくん、
あなたは誰を見ていて
誰が好きなんですか ──────
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鮎＠塩焼き(プロフ) - 更新停止から、随分期間があいてしまっていますが、是非更新して頂けたら嬉しいです。もちろん、無理のない範囲で頑張ってください。 (2023年3月12日 0時) (
レス) @page32 id: 30ab84dc14 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - 毎回楽しく読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年2月25日 16時) (レス) id: 17d53d6f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華霞 | 作成日時：2019年12月6日 0時
