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______くん…仁王くん!」





ハッと我に返る、自分の世界に入り込み過ぎていたらしかった





「どうかした?」





砂をかけるのなんやめて心配そうに俺を見つめてくるA





「…ああ、すまん平気ぜよ」





「よかった、急にぼーっとするからビックリした」





「心配しなさんなって、俺の体は丈夫やし」





「毎日パンばっかの男がよく言うよ」





「よう知っとるの」





俺が何か食べてるとこなんて見たことないはずのAは





「見るからにそうっぽいから」






悲しそうにそう言った






Aは急に悲しそうな顔をする、出会った頃からそうだった






「そういえば、もうそろそろイリュージョン見せてくれるんでしょ?」





さっきの悲しそうな顔は一変、いつもの優しい笑顔で俺を見るA















関東大会でペアの奴に成りすました、そんな話をした時





『えっ、なにそれすごすぎない?今度見てみたい!』





そう言ったAに、






『ええよ、もっとちゃんと出来るようになったら見せちゃる』






そんなことを言ったのを思い出した









「仕方ないのう…見せるの、お前さんが初めてじゃ」

















_________









関東大会で青学に負けた後、部長である幸村に言われた言葉







「全国大会、仁王はシングルスに出てもらう。いいね」







有無を言わせない雰囲気が漂う







「…ああ」







部長の言うことに逆らう気はないし、素直に承諾した







しかし、







「…柳生、最後まで俺たちについてきてくれるかい」








「……もちろんです」







笑顔でそう答えた奴の拳が力一杯握られていたのを、俺は見逃さなかった








だから俺は決めたのだ









“______絶対に勝ってみせる、柳生の分まで”

















_________




















その日から俺は、必死に自分のプレイスタイルを磨いた






欺くこと、それを磨いてやっと辿り着いたイリュージョン




















「小道具も何も無しでこの人になるの?」







青学の部長の試合映像をAに見せた後、







「ああそうじゃ、よう見ときんしゃい」







俺は手塚国光にイリュージョンした

7.→←5.



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設定タグ:テニプリ , テニスの王子様 , 仁王雅治   
作品ジャンル:恋愛
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仁王彩香 - ?????????? (2020年9月23日 18時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新再開お願いします。゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年8月12日 5時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新まだですか。゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年6月3日 22時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 続きの更新お願いします。゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年5月24日 15時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - ????? (2020年5月14日 20時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なる | 作成日時:2020年4月2日 23時

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