8.視線 ページ9
｢それじゃあ、授業も終わったことだし
みんなで焼肉に行くぞー！おー！｣
部長の声に部員みんなが｢おー！｣と続ける
｢私達も早く行こう！｣
桃は私と精市の腕を引っ張って部長の後について行く
私と精市は、やれやれと思いながらも
内心焼肉を楽しみにしていた。
焼肉屋に着いたと同時に部長が言った
｢はーい！席順はクジで決めてもらうよ！｣
クジを引くと、私の隣に柳生くん
そして私の目の前に仁王雅治、という席になった。
――――――
『そしてあと1人は、仁王君ですよ。』
『え？仁王君ってあの仁王雅治？』
『そうです。彼含め、今年の男子テニス部新入部員は
全員元立海大附属中学校のテニス部だったんですよ。』
全員が精市と同じ学校のテニス部だったなんて
しかも仁王雅治含むほとんどがレギュラーだった
ということも聞いて私は今年で1番驚いた顔をしていたかもしれない。
遊び人なのに、テニスには本気なんだと思った。
――――――
仁王雅治の隣に座っている女の先輩はすでに堕ちたようで
ご愁傷さまです、と心の中で言っておいた
桃は私と離れた席みたいで
どこからか嘆いている声が聞こえる。
｢Aと離れてるなんてやだ、泣く！！｣
｢はいはい、引いたクジの場所に座ってね〜｣
桃を上手く受け流し、部長は
テキパキ事を進めて行った。
さすが部長だな〜、と感心していると
目の前から視線を感じた。
視線を感じた方を振り返る
そこには、隣の先輩からのアピールに見向きもせず
私をじっと見ている仁王雅治がいた。
その瞳に捕えられて動けない
｢･･･さん？西山さん？大丈夫ですか？｣
柳生くんが呼んでいたことで、ハッとして
｢あ、柳生くん！うん！大丈夫！ありがとう｣
と、咄嗟に何事も無かったように答えた。
その後、柳生くんや先輩達と喋りながら
焼肉を頬張って楽しんでいると
何回か仁王雅治からの視線を感じた。
でも、さっきみたいに動けなくなって
柳生くんに心配かける訳にはいかないと
1度も視線の送り主の方を見なかった。
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みかん - 申請ありがとうございます！マイスペいいねしました更新頑張ってください (2019年9月7日 2時) (
レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - みかんさん» コメント励みになります〜！ありがとうございます！テニラビのんびりですがやってますよー！申請したので、よろしくお願いします^^ (2019年9月5日 15時) (レス) id: 172c2f54a2 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 仁王好きです更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますやってたらユーザー名はみかんですねんです (2019年9月5日 15時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なる | 作成日時：2019年8月28日 11時
