40匹 ページ41
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真剣だった彼の表情が一気に呆れ顔へと変わっていく。
そして、フッと笑い「やっぱガキのオメーに慣れねぇことするもんじゃねぇーなw」と言った。
それはけなしてるよね…?
すると、チンッという音と共にエレベーターの開く音がした。
コ「キッド?!?」
同時に風呂に向かったはずのコナン君が出てきた。
快「あちゃあ〜…邪魔者が入っちまったなw」
あ「邪魔者はどっちよ」
快「オメー、ほんと俺に容赦ねぇよな」
あ「快斗にしかできないからねw」
その言葉を聞いた快斗はニッと笑うと、コナン君のもとへと華麗に参上する。
快「ーーーーー」
コ「ーーーーー」
ここからは会話の内容は聞こえないがコナン君が動揺しているようにみえた。
ハッ!そりゃあ当たり前か!!
キッドが目の前にいるんだもんね!!
あ「キッドー!!コナン君に手出したら許さないからね!!」
私は急いで二人のもとへと向かうが…
快「やっべ!」
そう言って天井にワイヤーを引っ掻けた快斗はジュンッと上へと上がっていき、パラグライダーで夜空の彼方へと消えていった。
あ「ったくもぉ…」
私はそんな彼を消えるまで見守った。
コ「美羅姉ちゃん」
あ「あ!コナン君!ごめんね、急いで風呂場に…」
コ「背中に何かついてるよ」
あ「え?」
私は手探りでその張り付いているものを剥がした。
そこにはこう記されていた。
【シトリンクォーツは太陽の象徴】
あ…
そういえば昔にも…
小学2年生
あ≪ねぇ快斗、本当に怪盗キッドになるの?≫
快≪ったりめぇだろ?!父さんのためにもな!≫
あ≪怪盗キッドって夜お仕事するんでしょ?≫
快≪あぁ!≫
あ≪じゃあお月様みたいだね♪≫
快≪はぁ?何いってんだよ≫
あ≪だってお月様も夜にしか現れないし、夜にしかお仕事しないでしょ?≫
快≪う〜ん、じゃあオメーは太陽だな!!≫
あ≪どうして?美羅は昼も夜もここにいるよ?≫
快≪ちげーよ!俺の太陽だってこと!≫
あ≪そっかぁ!じゃあ私が快斗にたくさんの元気あげるね♪≫
快斗…
覚えててくれたんだね
だから“私の”シトリンクォーツって…
今宵、私は平成のアルセーヌ・ルパンに宝物をひとつ返されました。
若き日の思い出を…
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nami(プロフ) - μみゅーμさん» いつもありがとうございます!!切ないシーン増やしていこうか…考え中ですw (2016年9月13日 7時) (レス) id: be26f7176c (このIDを非表示/違反報告)
nami(プロフ) - まとさん» 幸せだなんて…こちらこそありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!! (2016年9月13日 7時) (レス) id: be26f7176c (このIDを非表示/違反報告)
nami(プロフ) - 水野亜美さん» 遅くなってすみません!これからもよろしくお願いします♪ (2016年9月13日 7時) (レス) id: be26f7176c (このIDを非表示/違反報告)
μみゅーμ(プロフ) - とても面白いです!なんか、涙がポロポロと…なるところもありました。更新応援してますー! (2016年9月12日 20時) (レス) id: ccfb675fff (このIDを非表示/違反報告)
まと - すごーく楽しかったです!!また読みにきます!素敵なお話に出会えて幸せです。 (2016年9月12日 1時) (レス) id: cbcdc09533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nami | 作成日時:2016年8月31日 4時