29匹 ページ30
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あ「実はね、哀ちゃんの言う通り…ずっと新一のこと好きだったんだ」
灰「・・・・・」
あ「新一とは幼稚園の頃から一緒で、その時からなんだけど…哀ちゃんも知ってるかな?
新一は蘭のことが好きだってこと…」
灰「ええ」
あ「初めはなんで蘭なの?って思ったよ。
私の方が新一といる時間長いのに…どうしてって。
けど、蘭だから好きになったんだって二人を見てて気づいたんだ」
あ「時間なんて関係ないんだよ。
二人の想いが通じあってる限り…私に入る隙間なんてない…
二人を見てるのが辛いときもあったし、逃げ出したくなったときとあった。
けど二人は私にとってかけがえのない存在だから」
あ「だから自分の気持ちを押し殺してでも二人を応援するって決めたんだw
幸せになってほしい…
今は心からそう思うよw」
灰「本当にそうかしら」
あ「?」
灰「ほんと、他の人のことばかり考えるなんてお姉ちゃんにそっくり。所詮他人なのに」
あ「え?哀ちゃんのお姉さん?」
灰「ええ、あと言いたいことが1つだけ…」
あ「うん…」
灰「もう少しわがままになりなさい」
あ「・・・・・」
灰「泣きたいときは泣いたっていいのよ。本当の気持ち、私になら言えるんじゃない」
あ「哀ちゃ…ん…」
本当の気持ち…
押し殺してきた私の気持ち…
今なら…言える気がする…
あ「新一のこと諦めるだなんて…
そんなの無理だよね…」
灰「ええ」
あ「蘭じゃなくて私をみてほしいんだ…」
私が蘭だったらいいのにって何度も思った。
何度も泣いた。
あ「どうして…私じゃないのかなぁ…
私じゃ…ダメな…のかな…ぁ……グスッ」
いつだって見てきた。
サッカーをしている新一も
事件を解いている新一も
ふざけている新一も
意地悪する新一も…
誰よりも近くにいたはずなのに…いつの間にか捕られていた私の居場所。
もう新一の横にいるのは蘭じゃないとダメになっていたんだ。
寂しい顔をする新一
楽しそうに話す新一
焼きもちを妬く新一
照れている新一
そんな風にさせるのはたった一人しかいないんだよ…
けどね…一つだけ…
一つだけでも…わがまま言っていいのなら…
私が…
あ「新一の隣にいたい…」
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nami(プロフ) - μみゅーμさん» いつもありがとうございます!!切ないシーン増やしていこうか…考え中ですw (2016年9月13日 7時) (レス) id: be26f7176c (このIDを非表示/違反報告)
nami(プロフ) - まとさん» 幸せだなんて…こちらこそありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!! (2016年9月13日 7時) (レス) id: be26f7176c (このIDを非表示/違反報告)
nami(プロフ) - 水野亜美さん» 遅くなってすみません!これからもよろしくお願いします♪ (2016年9月13日 7時) (レス) id: be26f7176c (このIDを非表示/違反報告)
μみゅーμ(プロフ) - とても面白いです!なんか、涙がポロポロと…なるところもありました。更新応援してますー! (2016年9月12日 20時) (レス) id: ccfb675fff (このIDを非表示/違反報告)
まと - すごーく楽しかったです!!また読みにきます!素敵なお話に出会えて幸せです。 (2016年9月12日 1時) (レス) id: cbcdc09533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nami | 作成日時:2016年8月31日 4時