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学校へと続く道。
みんなで向かっている途中、立ちはだかる多くの政府側の人間に気がついた。
『まあ、こうなるか…』
大規模な暗殺計画の中、そんな簡単に一般人が通れるわけないんだよなぁ。
「なんだ君たちは!!」
「通せよ!生徒だよあの教室の!」
「行きたいんです!バリアの中…殺せんせーのところへ!」
吉田と原さんに続いてみんなは中へと向かおうとするけれど、警備の人々は私たちを通すまいとグイグイ押してくるもんだから中に入れてくれない。
パチリと目が合ったカルマは、小さくため息をついていた。
そんな中、駆けつけてきたのは烏間先生。
「やめろ、生徒達に手荒くするな!」
『烏間せんせ…』
私たちを困ったように見つめる烏間先生にみんなそれぞれ「何も聞いてないよ!」なんて言葉をぶつける。
『しかもあのクソ記者会見。全部殺せんせーが悪いみたいに』
「…俺すら直前まで聞かされなかった。前もって我々が知っていれば…奴に計画を勘づかれる恐れがあるためだろう」
そりゃしょうがないな。
…ってならんでしょうよ。
ただ、今ここで私が暴れたってどうにもならない。
「声明は君らの今後も考えてのことだ。脅されたと言えば無神経な詮索を受けずに済む。全員揃ってんなら丁度いい、口裏を合わせるんだ!」
『そんなの…!』
みんな、納得出来ないように俯いた。
理解はできるよ…、できるけどさ!
そんな気持ちを代表するように言葉にしたのはメグだった。
「納得できません。殺せんせーと会わせて下さい!」
「ダメだ。行って人質に取られたら事態が悪化する」
『は?』
「そんなこと、殺せんせーがするわけが…」
どす黒い声が出てしまう。
これ以上喋ったらブチ切れてしまいそうで、私は口を閉じた。
私に続いてひなたちゃんがどうにか説得させようとそう言うけど、それよりも先に別の介入者。
隣にいた渚はぴくりと肩を揺らすと、何かに気がついたように振り向く。
それにつられて後ろを見ると、そこには大勢のマスコミが迫ってきていた。
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