【赤羽業】ウザさ９９％ Part５ (ページ9)

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２０５．夏祭りの時間ページ9

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「Aさん！！起きてください！Aさん！」

『も～～～、殺せんせーうるさい！』

さっきからベッド寝ている私を一生懸命起こそうとしているタコ。

南の島の暗殺旅行からしばらく、何回かカルマとは会っていたもののそれ以外は特にどこにも行かずにダラダラと過ごしていた。

『てか不法侵入なんですけど』

「部屋の窓の鍵はちゃんと閉めておくべきです！」

『チッ』

「舌打ち！？」

そんなことを言う殺せんせーに、私は舌打ちだけを残して背中を向ける。

部屋の窓の鍵閉めてないこととか今知ったわ。

「最後の1日くらい良いじゃないですか！カルマ君も来ますよ！」

『キョーミなぁい』

「浴衣着てカルマくんをドキッとさせましょう！」

『あいつが今さらそれくらいでドキッとするわけないでしょ』

あーあ、誰かさんのせいで眠気覚めちゃった。

むくりと身体を起こして殺せんせーの方を向いた私は「面倒くさい」と吐き捨てる。

「そんなこと言わないで行きましょうよぉ…渚くんと茅野さんも来ますよ」

『それを先に言えよ！！！』

もしやカエデや渚の浴衣姿が見れるのでは！

そんなの行かない以外に選択肢はないでしょ。

私の言葉に殺せんせーが分かりやすくほっとする。

「せっかくなら浴衣も着て！」

『…いや、着付けとかできないし』

…なんて言いながらベッドを抜けた時だった。

「似合ってますよ！」

いつの間にか殺せんせーは私の部屋のクローゼットから浴衣を出して私に着せていたらしい。瞬きする間に私はお姉ちゃんからお下がりで貰った浴衣を纏っていた。

「じゃあ待ってますので！来てくださいね！」

『勝手すぎるだろ』

ま、お祭り自体は嫌いじゃないんだけどさ。