【赤羽業】ウザさ９９％ Part５ (ページ6)

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『絶対なんか首に当たったんだって』

「気のせいでしょ。それか殺せんせー」

『でも殺せんせー居ないじゃん』

「A、肝試しって何か知ってる？」

『うおい置いてくな！！！』

呑気に「アホくさ～」なんて笑いながら早足で進んでいこうとするカルマの腕を慌てて掴む。

それを見てパチリと瞬きをしたカルマは、次の瞬間ニヤリと笑った。

「え～、なにAちゃん、怖いの？」

『はあ？殺せんせーなんか屁でも無いんだけど』

「殺せんせーじゃなくて、お化けの話」

嫌な顔だ。

弱みを握ったとでも言いたげな、嬉しそうな顔。

『お化けなんてなーいさ、お化けなんてうーそさ』

「へえ、怖いんだ」

『怖くない！！！黙れ！！早く進むよ！！』

別にお化けとかどうでもいいし肝試しとかどうでもいいけどさっきの首になんか当たったのはびっくりしただけだし。うんそうそれだけ。

「…なんか色々気に食わなかったけど吹っ飛んだわ。デート楽しみだね、A」

『行かねえ！！！！！！』

·

『なにこれ。てかなんで前原の方が私より先に外に出てんの？何故？？？』

洞窟を抜けて少ししたところで泣いてる殺せんせーが見え、首を傾げる私。莉桜が言うにはカップル成立を計らっていたのに全然上手くいかなかったらしい。

ふーん…、

『じゃあ敢えて私とカルマを組ませなかったのはどういう意図？』

「だって！カルマくんとAさんじゃいつもと変わらないじゃないですか！！スキャンダルにならない！」

『泣くな大人気ない』

後半は殺せんせー全然出てこなかったし、私とカルマが結局一緒に周ってたことも知らないのか。まあ知られたくもないし良いんだけどさ。