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「ちょっと!みんな見て、クラスの出席簿!!」
ひなたちゃんが慌てたように出席簿を持って来て、私たちはそちらへと視線を向けた。
『出席簿が…?』
それを受け取って出席簿を開いてみると、なにやらいくつかのアルファベットが並んでいた。
…なんじゃこれ。
「女子の横に描いてあるアルファベット…全員のカップ数が調べてあるよ」
『カップ数!?はあ!?』
「私だけ永遠の0って何よコレッ!!」
アルファベットが並んでいる中、何故かカエデだけ“永遠の0”と書かれていた。
…いや、これはさすがに酷い。ちょっとギャグセンあるけど。
「へえ」
『んなっ、見んな!!』
私の背後から覗き込んできた前原を持っていた出席簿で殴ろうとすれば、それを見事に盗られる。
平然と「まあお前の胸の話はいいとして…」と出席簿を捲る前原。
『なんなんお前』
「いや、想像よりとか思ってないし」
『想像より何なんだよ死ね』
私を他所に前原は最後のページを開いて静止する。そこにはリストのようなものが簡単にまとめられていたから。
「最後のページ、街中のFカップ以上のリストが…」
『きも…』
「ちょ、ま、そんなはずが……そ、そうだ!今からバーベキューしましょう!」
テンパってこんなタイミングでバーベキューとか言い出す殺せんせー。なんで今なんだよ。アホか。
…でも正直肉は食べたいので良しとしよう。
『肉に免じて許す』
「食いもんに釣られんなデブ」
『うるせえクソ原』
「放課後やろうと準備しておいたんです!ほら見てこの串!美味しそーで……しょ…」
殺せんせーが出した串には綺麗にブラジャーが刺さっていた。
もうここまで来るとオープンすぎて逆にすごいな。
『わぁお』
「やべえぞこいつ…」
「…信じらんない」
「不潔……」
みんなの軽蔑の目線に、殺せんせーは遂に否定すらしなくなってしまった。
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