【赤羽業】ウザさ９９％ Part５ (ページ25)

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「ケ、飯作ってコレ混ぜるつもりか？そんなモンとっくにやって見破られてるっつーの」

対先生弾を手にしながらそう吐き捨てる寺坂に、私は机におしりを乗っけたまま脚を組んで「ばーか」と返す。

もちろん不満げに私を見る寺坂。

『ちゃんとカエデの話を聞いてから言って頂ける？黙って人の話も聞いてられないのかな脳筋』

「んだと…ッ！！」

喧嘩になりそうな私たちをカエデが「まあまあ」と宥めて寺坂にはもう少し考えているんだと伝える。

「烏間先生に頼んで下準備もOK！どうぞ皆さん校庭へ！！」

カエデの言う通りに私たちは校庭へと出る。

いつも訓練をしているそこには、トラックで運ばれた沢山の機器、そして大きな型が真ん中に置かれていた。

「ぬおっ！？」

「あの形に卵って…」

「…そう、今から皆で巨大プリンを作りたいと思います」

カエデの隣に並んだ私は「ふふふ…」と不敵に笑う。

『───名づけて！！プリン爆殺計画！！！』

·

カエデは皆に指示を出しながらプリン作りを進めていく。

この1週間、私は彼女と共に計画を立ててきた。とはいえ私は料理できないしあくまで協力者のようなものではあったけど。

そして決行の今日が来てしみじみと思う。

これ私いらなくないですか？？？
さっき前原に邪魔すんなよって言われたんだけど。泣きそう。

「やるねー、茅野ちゃん。卵のニュースから一週間の間にこれ全部手配したの？」

「まあ…Aも手伝ってくれたから。一緒にレシピ調べたり業者の人に電話したりとか」

若干しょげながら材料運びに徹していた私の肩に手をかけたカルマの手を払う。

さっき“料理できないんだから黙って指示飛ばす側に回るか物運びかしてなよ”って言ったこと許さない。絶対に。

「それに、前から作って見たかったしね。諸経費も防衛省が出してくれる…最高の機会だと思ってさ。そうと決めたら一直線になっちゃうんだ、私」

『…へへ、すごいねカエデ』

いつも裏で手助けしてくれるカエデが、とてもやる気に満ちていた。

この計画に誘ってくれたの、めちゃくちゃ嬉しかったんだからね。