【赤羽業】ウザさ９９％ Part５ (ページ24)

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２２０．茅野の時間ページ24

2学期が始まり、無事に竹林くんもE組に戻ってきてしばらくした頃、私たちはそば屋に来ていた。

『あったかいそば派なのでざるそば派の赤羽くんは敵です』

「うん、心底どうでもいい」

そんな中、店に備え付けてあるテレビでは全国で鶏卵が供給過剰となり、出荷されずに廃棄されているというニュースが流れていた。

私は食べ終わって箸を置くと「え～」と声を漏らす。

『全部捨てちゃうの？もったいない』

そんな私の言葉に返答するかのように、養鶏業者の方がテレビの向こう側でインタビューを受けて話していた。

《国が生産調整に失敗しちゃって国内の鶏が増えすぎてな、卵の値段も急落でさ…運送費のほうが卵より高くて出荷するだけマイナスなんだ》

だとしても！廃棄はないでしょ！廃棄は！！

『食べ物を粗末にしちゃいけないって幼稚園の時習わなかったのー！？』

「ま、生鮮食品はたまにあるよねこーいう事」

「とはいうけどなー…」

カルマが頬杖を付きながら呟くのに対し、杉野も私と同じようになんだか惜しそうにしていた。

もったいないもん…。

『近所の人に配り歩くとか…卵かけご飯にするとか色々あるでしょ…！？』

「Aってたまに突拍子の無いこと言い出すよね…」

向かいに座った渚にそう言われ、私は「あくまで一例だから！」と否定する。

何故か隣では、カエデが嬉しそうな顔をしてた。

「A…このあと時間ある…？」

『…あ、あるけど……？』

·

…というのが1週間前の話。
殺せんせーのいない3連休のうちに、ということで休日にも関わらずに私たちはE組に集まっていた。

そして私たちの前でノートを掲げるのはカエデだ。

「というわけで！廃棄される卵を救済し、なおかつ暗殺もできるプランを考えました！」

「た、卵を暗殺に…？」

そう、カエデが案を出して私が手伝った計画。

それはこの間そば屋で見た“卵が廃棄されている”というニュースがきっかけだった。