【赤羽業】ウザさ９９％ Part５ (ページ16)

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『んあ～～、終わった！』

うんと伸びをする。私の向かいでなんやかんや手伝ってくれていたカルマはテーブルに突っ伏して眠ってしまっていた。

ふと時計に目をやると、もう3時を過ぎている。

『…んー』

明日から学校なのにここまで付き合わせちゃったのはさすがの私でも申し訳ないな。

そばに置いてあったブランケットをカルマの肩にかけ、私は向かいに座って彼の顔をじっと見つめる。

うげ、まつ毛なっが。

サラサラの前髪から覗くまつ毛が光に照らされて煌めく。クソ、こいつ黙ってればかっこいいのに。黙ってれば。

『……』

もふ、と頭に手を乗せてみるけれど、カルマは起きる気配なし。珍しい。

『へへ、…ありがとうカルマ』

きっと今の私はゆるゆるの顔面だっただろう。ぽすぽす、と起きない程度に柔らかく頭を撫でると小さくそう告げた。

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『───っは！！』

ガバッと身体を起こした私。
カーテンの隙間から差し込む光。

あ、れ…

『カルマ…？』

昨日の夜、あのまま寝落ちした私。
そのはずなのにベッドの上にいるのはカルマが運んでくれたんだろう。…そのはずなんだけれど、カルマの姿は見当たらない。

『ほわっ！？』

とりあえず時間を確認しようと思ってスマホを見た私はぎょっとする。

何故ならロック画面には“9:46”の数字が表示されていたから。

完全に寝坊じゃねえかよ！！

カルマからは“俺は学校行く。家出る時に玄関に置いてある鍵使って”の一言だけメッセージが残されていた。

あいつ…！起こしてくれたっていいじゃないか！！

…よし、もう学校行く気失せた。カルマの部屋にえっちな本置いてないか物色したら帰ろう。今日はサボらせていただきます。