【赤羽業】ウザさ９９％ Part５ (ページ2)

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『肝試し？』

「先生がお化け役を務めます。久々にたっぷり分身して動きますよぉ」

白い着物を身にまとった殺せんせー。
先生はお化けは殺してもOKだと私たちに話す。

『へー…』

「面白そーじゃん」

「えー！でも怖いのやだな～」

みんながワイワイ話してるのをぼーっと見つめていると、背後から頭に肘を乗せられた。…カルマに。

「Aって平気だっけこういうの」

『別に殺せんせーがお化け役やってもねぇ…』

「ふーん」

意味深にそんな反応をするカルマに、なんだか寒気がして私は顔を逸らす。

いや、なにこいつ。また私の弱みでも握ろうとしてんの。

ま、いいやそんなの。

『殺せんせー！私はカエデか陽菜乃ちゃんとペアにしてね！』

「残念Aさん！男女ペアです！先生が組み合わせます！」

『ふざけんなクソシステムだな！渚か委員長ね！はい決定！！』

殺せんせーが組み合わせるとかそんなの結果は目に見えて───…

『え』

「は？」

私と前原は数秒見つめ合う。
なぜなら私たちがペアとして組まされたからだ。

…てっきり私はカルマと組まされるかと…とカルマの方を見れば、アイツは奥田さんと並んでいた。

『何故』

「ヌルフフフ、平等にクジで決めましたよ」

『嘘つけ！！カルマじゃなくていいなら磯貝くんか渚にしてよ！なんで私が前原なんかと…！』

「そっくりそのまま返してやるよ！」

『えっ…前原ってもしかして磯貝くんのこと…アッもしかして渚…』

「ちげーわ！！！」

なんなの…、こんな女たらしと一緒に肝試し回らなきゃいけない私って…。

「(カルマくんとAさんじゃいつもと変わらないですからねぇ…)」

殺せんせーの本心はもちろん私には気がつけるはずもなく、肝試しが始まる。