【赤羽業】ウザさ９９％ Part2 (ページ6)

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あっという間に球技大会当日。

私は、マスクをくいっと外して笑う。

『……おはよぉ』

「…風邪？」

嘘でしょ、とでも言いたげな様子の莉桜と、私を見るなりぎょっとするメグ。

まさかこんなことになるとは自分でも思ってなかった。

『大丈夫だよ、球技は下手だけど体は強いから』

「そういう問題じゃないから！」

『熱は無いから動いても大丈……っくしゅん』

私はジャージの上からさらに着ていたパーカーのポケットからティッシュを取り出し、盛大に鼻をかんだ。

私を見て「…昨日からずっとくしゃみしてるなぁとは思ったけどさ」と呟くカエデに、ごほごほと咳をしながらも私は口角を上げた。

『せっかく頑張って練習したんだから、出ないわけにはいか…───っくしょい！！』

「もー…、無理はしないで」

『でも…』

手を腰に当てるメグは、怒ってるのかな…と思いきや、優しく微笑んだ。

…思わずドキッとしたのは内緒。

「倒れられても困るの。…とりあえず本校舎の保健室……って訳にもいかないから、見学させてもらって」

『…あい』

私はもう一度鼻をかむと、メグの背中を追いかけて体育館の中へと入った。

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コートの端で体育座り。
…E組だってだけで扱いが雑なんですね。

椅子なんかいっぱい余ってるんだから座らせてくれても良くないですか。

試合を見ると結構E組が押してる感じで、なんだか安心。

私は何をやっているんだか。大声で応援したいけど声が出ない。…悔しい。

ッドン、と何かがぶつかった。

いや、違う。
背中に何か冷たくて硬いものをぶつけられた、と言ったほうが正確だ。

見上げると、ボールの入ったカゴでぶつけられたようで、どこぞの女子生徒が私のことを見下ろしている。

「あっ、すみませーん」

馬鹿にするように笑った彼女は「見えませんでした～」なんて。

腹立つ。

……が、ここで問題を起こすわけにもいかない。
営業スマイルを向けて「全然大丈夫です」と告げる。

私にカゴをぶつけてきた彼女は思った反応と違ったのか、気まずそうにスタスタと早足で歩いていった。

つい最近までは副会長だからって特別扱いしてきたのにねぇ。

そんなことを思いながらも試合に視線を戻した時、

「A！！」

───ドカッ、と言う重い音と共に、顔面に衝撃。