【赤羽業】ウザさ９９％ Part2 (ページ48)

今日:24 hit、昨日:9 hit、合計:421,244 hit

９７．ページ48

みんなが飛び降りたと共に、大きく跳ねた水を浴びる転校生くん。

『あーあ、いっぱい水吸っちゃったぁ』

「殺せんせーと同じ水を。あんたらのハンデが少なくなったぁ」

ぷくりと膨らんでる触手を見ながら煽るカルマは、

『今最高にうざいね』

「Aもだよ」

さすがすぎる。

ウザさではやっぱりカルマには適わないよ。

至極まともで優しい私にはね♡

「で、どーすんの？俺らも賞金持ってかれんの嫌だし、そもそも皆あんたの作戦で死にかけてるし。あ、もちろんコイツもね」

カルマが私の耳を引っ張るから「ヤメロ」と振り払ったところでカルマは一息吐いてシロを見る。

「ついでに寺坂もボコられてるし…、まだ続けるならこっちも全力で水遊びさせてもらうけど？」

「……してやられたな。丁寧に積み上げた戦略が…たかが生徒の作戦と実行でメチャメチャにされてしまった」

たかが生徒、とか言って馬鹿にしてるからこうなるんだバーカバーカ！そっちが馬鹿だ！！

形勢逆転！もう既にこっちの勝利だっつの！

「ここは引こう。触手の制御細胞は感情に大きく左右される危険なシロモノ。この子らを皆殺しにしようものなら…反物質臓がどう暴走するかわからん」

ちょっと難しすぎて私には理解できない言葉だったけど。

シロの「帰るよイトナ」という言葉は聞かずに、転校生くんは私達を睨みつける。

…その目は血走っていて今にも暴走しそうだ。

「イトナ！」

「どうです？皆で楽しそうな学級でしょう。そろそろちゃんとクラスに来ませんか？」

殺せんせーが膨れた顔で話しかけたのを機に、転校生くん…もといイトナくんは「…フン」と鼻を鳴らしてシロの後を追って行ってしまった。