【赤羽業】ウザさ９９％ Part2 (ページ11)

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６０．訓練の時間ページ11

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『ぶへぁ…っ』

「ふは、だっさ」

ナイフ術の訓練…というかテスト中。
もう既に終えたカルマに勝負を挑むけれど3連敗したところだ。

『そこで避けられると思わないもん！！』

「もん？…可愛くないよ？」

『死ね！！』

がばっと立ち上がってナイフを投げつけるけど、片手でキャッチされる。

…クソ！！なんでこいつこんなに運動神経いいんだよムカつく！！

ムッとしてカルマにもう一度勝負を挑もうとしたところで、烏間先生に呼ばれる。

…本番に弱いタイプだからテストとか好きじゃないんだよねッ！！

『…先生！なんで私はいつもテストの時にペアじゃないんですか！！』

「女子は1人余るからな」

ネクタイを緩めながらもいつも通りの答えを口にする烏間先生にガックリと肩を落とす。

…ずるいよね！！

『…お手柔らかにお願いしまーす』

ふぅ、と息を吐いた私は烏間先生に向かって走り出す。

当たり前のように避けられるのは分かってるから、上手く間合いを取ったり詰めたり。

『…っひぎゃ！』

完全なる自業自得。
解けた靴紐を踏んづけた私はバランスを崩して烏間先生に衝突。

…衝突っていうよりはダイブ？

「大丈夫か…？」

『…ゴメンナサイ』

ゆっくりと烏間先生の筋肉質な体から離れた私は、1歩、2歩、と下がっていく。

…いやあの、普通にドキドキしますけど。

「やるじゃんA」

『わざとじゃないんですけど』

ニヤニヤしながら肩に手を乗っけてくる莉桜を適当にあしらった私はバクバク鳴ってる心臓を押さえる。

『カルマの何百倍もドキドキする』

「彼氏の前でよく堂々と言えるよね、泣かすよ」

『泣かすな』

烏間先生はどうも思っていないらしく、次々とテストを進めている。

大人の余裕ってやつ？？

『カルマと別れて烏間先生にアタックしようかな』

「無理だから諦めな。…お前のこともらってくれる人なんて俺以外にいないんだから」

『はぁ…』

カルマの腹に軽く肘を入れたところで、マイエンジェルの悲鳴が聞こえた。

『どうしたの渚っ！』

いち早く反応した私は、地面に座り込む渚の元へ駆け寄る。

「すまん、ちょっと強く防ぎすぎた」と彼に近寄る烏間先生に、色々と状況理解。

『私がお姫様抱っこして保健室まで運ぼうか？』

「いや大袈裟だよ！」

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