【赤羽業】ウザさ９９％ Part2 (ページ15)

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驚いているみんなに、平然と喋り出す鷹岡先生。

「このくらいは当然さ。理事長にも話して承諾してもらった。“地球の危機ならしょうがない”と言ってたぜ」

『いやいや、まじかよ』

あの学園長、あわよくば私たちの成績が下がれば…とか思ってやってんだろ！！どこまでも腹立つ！！

「この時間割(カリキュラム)についてこれればお前らの能力は飛躍的に上がる。では早速──」

『ちょっと待ってくれないかな、鷹岡サン？』

「ん？」

みんなの気持ちを代弁してあげようじゃないか。

…なーんてことを思ったわけじゃないけど、耐えきれなかった私は時間割を片手に立ち上がった。

「ちょ、A…！」

横で磯貝くんが私を宥めるように口を開くけど、私は続ける。

だってここで言わなかったらあとから泣きながらやめて下さいって言うことになるじゃん。

『…こんな時間割ふざけてる。これでやれって言われても成績下がるどころか育てる生徒もダメになる…ってそんな事も分かんないわけ？』

「……」

『中学生らしい生活を保証はしてくれないの？』

ペラペラと喋る私に、鷹岡は笑顔を崩さないまま近寄ってきた。

───かと思えば私のお腹を蹴りあげる。

『……かは…ッ』

不意打ちすぎて受け身なんか取れやしない。
地面にドサリと崩れ落ちたせいで、砂が口に入った。

美味しくねぇわ。当たり前だけど。

おのれデブ！！乙女に暴力振るうとは！！…とか言う余裕なんて無くて。私は左手でお腹を抱えて顔を上げる。

「できないじゃない、やるんだよ」

『っ、は…？』

「言ったろ？俺たちは家族で、俺は父親だ。世の中に父親の命令を聞かない家族がどこにいる？」

『…ここにいますが？どんな面下げて父親ぶってんだよ…………ッい"』

サイコパスですかこの人。
鷹岡に胸倉を掴まれた私はジリジリと持ち上げられる。

こういう時に身長があればなって思うよねあはははは！！！

「黙って父親の言うことを聞いてればいいんだよお前は」

『…、やっだなー、脅迫？』

手を離そうとしてもなかなか離れてくれない。
首締まってるんですけど！！…と、いよいよ息が苦しくなってきたところで乱暴に投げられた。

数メートル先の地面に放り投げられた私の元へ駆け寄ってくる磯貝くんと前原。

「お前なぁ…！！」

『…はは、大袈裟……！！』