泣き虫 ページ7
・watanabe
A「んん〜っ泣」
翔「泣き虫なのは、相変わらずだな。
はい、ティッシュ。」
Aはまだ17さい…。俺にとってはまだまだ可愛い子供だ。
それなのに、韓国に行って全世界が注目するアイドルにまで上り詰めた。
そのプレッシャーは計り知れないと思う。
まだこんな小さな背中なのに。
そう思いながらAの背中を撫でてやる。
A「お兄ちゃん、ごめんね…私のせいで週刊誌とられちゃって…お兄ちゃんたちのグループに迷惑かけちゃって…」
翔「いや、Aのせいじゃないわ！笑
いずれは、俺らの関係バレるんだし。
というか、今日共演するんだからどうせ公表するだろうし。」
A「ずっとお兄ちゃんに会いたかったよ…」
翔「おれも…毎日お前のこと心配してた。
俺の反対を押し切ってまでアイドルになるって言って、韓国行くし…」
Aが韓国行くのを最後まで拒否した俺。
結局、親と あと何故か涼太に宥められ
辛くなったら絶対に帰ってくることを条件に送り出した。
翔「でもその結果、Aの活躍が世界中で広がって、兄としてほんとに誇らしく思うし、俺も頑張んなきゃなぁって、挫折する度に救われた。」
A「…そうだったの？」
翔「まぁ、心配の方が大きいけどな。」
翔「とにかく…今日もいつも通りAらしく、堂々としてればいい。」
A「うんっ！」
翔「よし、涙引っ込んだな。じゃ、本番10分前だから、そろそろ行くか！」
・
Aを見送って俺らもスタンバイに入る。
A『ただいま〜！』
ヘラ『A〜！…よし、大丈夫そうだね！』
スタッフ「Reveのみなさんスタンバイお願いしまーす！」
A『あ、お兄ちゃんにジャケット返さなきゃ！汗』
あ、ジャケット忘れたわ。
辰「あれ、翔太、ジャケットは？」
翔「あ、寒そうなAに貸してたわ。」
ラ「いや、何してんの！？」
蓮「あ、Aちゃんきたよ。」
A「お兄ちゃん！ごめん！返し忘れた！」
翔「おう、Aがんばれよ！」
A「うん！お兄ちゃんたちも！」
康「え？いまなんて…」
大「お兄ちゃんって言った！？」
翔「うるさい、はじまんぞ…。」
・
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作者名：R推し | 作成日時：2023年5月10日 0時
