14個上の彼がいます。2【∞緑∞】

ｹﾝｶﾞｲ ページ14

丸田川の 下見のために 、山々を 掻き分けて 来たけれども……



「やばい、ガチな迷子だ。」



何分ぐらい 歩いたんだろう。


登ったり下ったりで 、 川に近づいているのかも わからない。





「そうだっ！

浅野先輩に電話しよう……………




えっ、」







スマホを開くと 、


" 圏外 " の文字が。






「私……このまま どうなっちゃうの…」



不安になって、ついに涙が溢れてきた。





このまま 、 ここで 死んでいくの？

嫌だ、そんなの。




もっと 忠義くんと 思い出作りたかった。


ちゃんと 好きって 言っておけばよかった。


意地なんか張らないで 、 素直に気持ちを伝えてればよかった。




欲を言えば 、 結ばれて …


子どもを授かって。


幸せな家庭を 作りたかったよ……






「ううっ…… ごめんっ、なさっ…」



もう歩く気力もなくて、

しゃがみ込んでしまった。






・





『Aっ…………！！！！！！！！』

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