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爽やかで甘い、:04 ページ4

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「あのひと、……なんなんだよ……」

突っ伏したまま唸ると、金田一は笑う。

「ハハ。菊池さん、いい人なんだけどな、サークル内でも気に入られてるみたいだし、ここでも人気の店員だけど…… 何せ『カクテルオタク』だから」
「カクテルオタク?」

聞いたことも無い単語をそのまま返すと、金田一はまた豆腐を一口食べて、続けた。

「カクテルにも、花言葉みたいなものがあるんだと。カクテル言葉って言われてるみたいだけどな、菊池さんは、それを調べまくって 高校時代に発表しちまうような、そんなカクテルオタクなんだよ」
「はあ?」
「ここをバイト先に選んだのもそのせいらしい。学校から近いし カクテルは多いしで、菊池さんにとって絶好の場所だったんだってさ」
「へえ……」

カクテル言葉なんて聞いたことないけど。
花言葉自体もどうでもいいし、俺には縁遠い話だ。

「ハイお待ちー! チョレギサラダです!」
「ありがとうございます! ほら国見も、食べようぜ」
「……おー」

木の皿を手慣れたように渡してくる金田一は、俺と違って、たくさんの人と飲みに行っているのだろう。
そんなどうでもいいことを考えながら、わけられたサラダを口に運んだ。

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作者名:ふいぁさ | 作成日時:2018年10月27日 7時

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