13話 ページ16
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私が術の練習をして1時間弱くらいすると、お父様と琥珀が庭へとやって来た。
｢口寄せ獣見つかったの！？｣
私は琥珀に顔をグイッと近づけて聞いた。
琥珀｢…近ぇよ、離れろ｣
｢あ、ごめんごめん｣
前世で犬飼ってたからその時の癖が出ちゃったてへぺろ(´＞ω∂`)
琥珀｢まず俺の顔馴染みはほとんどこの近くには居なかった。恐らく他のやつに契約されたんだろうな。｣
｢でもほとんどって事は多少は居たの？｣
琥珀｢…居たがお前に説得出来るような奴じゃない｣
｢やってみないと分かんないじゃん！｣
琥珀｢そいつの説得はお前の父ですら失敗したんだぞ｣
｢え！お父様も説得した事あるの！｣
｢あぁ、必死になって説得しても無理でなぁ…で途方に暮れてた所を琥珀と出会ったんだよ俺は(ﾆｺｯ｣
｢へぇーそうだったんだ…｣
でもここで成り下がる訳には行かないよね！
やらない後悔よりやる後悔だし！
動物化があった方がやっぱ強くなれるからね！
｢…私はある人を守るために強くなりたいの。その為にはどんな苦労も惜しまない。お願い、説得するだけさせて｣
琥珀｢…アイツ怖ぇからな。すぐ追い返されても知らねえぞ｣
｢全然大丈夫！どんとこい！｣
琥珀｢…じゃあ案内してやるから来い。｣
え、琥珀ちゃん直々に案内してもらえるなんておばさん嬉s(
｢じゃあお父様は待っててね！お母様の様子も見てきてくれると嬉し！｣
｢ｸｽｯわかったよ、頑張っておいで！｣
｢うん！琥珀行こ！｣
｢あぁ…置いてかれねえように着いてこいよ｣
琥珀はそう言った瞬間凄い速さで走って行った。
え、狐ってこんなにも足が速い生き物でしたっけ…
早速振り切られそうで怖いよ私(
私は足にチャクラを集中させ、屋根の上や塀の上など色々な所を伝いながら琥珀を追いかけた。
そして10分くらい走り続けていると、森の中の少し開けた場所に着いた。
そこには白い百合が一面に咲いていた。
おおおお！凄い綺麗！！
｢ここにその子は何処に居るの？｣
｢この巻物の中だ。｣
｢え、それ何処から持ってきたの｣
｢そこの木の中に隠してあった。でもさっき巻物越しに話しかけたから居るのは確かだ。｣
｢そうなんだ｣
私は巻物を広げ、指を噛み口寄せの術を唱えた。
ｶﾘｯ
｢口寄せの術！｣
ﾎﾞﾌﾝ
煙の中から出てきたのはとても白く、綺麗な毛並みをした狐だった。
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最近お気に入り登録者が増えてｳﾚｼｲ(
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作者名：うちはミジンコ | 作成日時：2021年9月18日 22時
