9話(過去のお話7) ページ10
そう言うと彼はペアの相手が居るところに戻って行った
突然声をかけられた事と、開口一番に「美しい…」なんて言葉を言われたことで、驚いた私は固まっていた
だって…ねぇ？←
初対面の人にいきなり美しいですねなんて言う？←
同級生にもましてや優子ちゃんの学年でもそんなこと言う人いなかったよ
外国って怖い←
なんて思ってると
ヴ「A？彼はちょっと特殊だから深く考えないでね？」
と私の考えを読み取ったらしいヴィクトルは、心外だと言わんばかりの顔で私にそう言った
…何故分かったし(汗)
基礎練習を一通り終え、来年の大会に向けての振り付け&曲決めをすることになった
年齢的な問題で、まだ出られるクラスはノービスらしい
ヴィクトルはジュニアに上がれる年齢らしいけど、
「Aと同じ大会に出たい！」と目をキラキラさせながらヤコフに駄々をこねた←
ので、ジュニアには上がらずにノービスでいくらしい
とりあえずショートは昨日聞いた曲でいくことになり、フリーは後で決めるという事で早速練習を始める
…が、音楽無しだとどうしても失敗してしまう
6回やってノーミスになるかならないかである
少し落ち込みながらリンクサイドで休んでいると、練習を一通り終えたヴィクトルが来た
ヴ「ねぇ、A。折角だから一緒に滑ろうよ。適当に音楽流してもらうからさ」
と誘ってきた
正直、失敗続きで落ち込んでいるのも飽きていたのでOKした
曲が流れ出した瞬間にリンクに飛び出す
お互い初めて聞く曲だったので「こんな感じ？」など言いながら一定の距離を保って二人でステップを踏んでいく
たまに曲のテンポが変わって、ステップが合わなくなったりして
その度に「あははっ、テンポ変わっちゃった(笑)じゃあ次はこうかな？」何て言いながら楽しく滑っていた
ヴ「A！楽しいね！(笑)」
A「そうだね。ヴィクトル(笑)…あ、またテンポ変わった！ヴィクトル、スピードアップ！」
ヴ「あっ、ちょっと待ってよ！A！」
テンポが早くなり、私達もそれに合わせて加速する
さっきまでの憂鬱な気持ちはどこかに吹き飛んでいて、ただただこの楽しい時間が続けばいいと思った
周りの選手達は「おお、いいぞー」「二人とも息ピッタリねー！」「…美しい」←何て言いながら私達の滑りを温かく見守ってくれていた
遠くでヤコフが何かを考えるような仕草で此方を見ているのも気づかずに
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咲牙リウ(プロフ) - ミケ猫さん» ミケ猫さん、コメントありがとうございます。中々更新出来ず仕舞いなので、忘れた頃に覗いて頂ければ幸いです<(_ _*)> (2018年8月25日 8時) (
レス) id: 7e20db5d80 (このIDを非表示/違反報告)
ミケ猫 - 星10付けようとしたら、連打しすぎて7くらいの所押してしまった〜(>_<)あ、とっても面白かったです！更新楽しみにしてます！！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: bc2dec00f2 (このIDを非表示/違反報告)
咲牙リウ(プロフ) - うぉっちゃ。さん» うぉっちゃ。さんコメントありがとうございます。製作の時間ができ次第更新していきますので、忘れた頃に覗いていただければと(笑) (2018年3月13日 19時) (レス) id: 7e20db5d80 (このIDを非表示/違反報告)
うぉっちゃ。 - 続き待ってます！ (2018年3月12日 21時) (レス) id: db12cc2b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲牙リウ | 作者ホームページ：http://bokuranosusumusakinihananigaarunoka
作成日時：2017年1月5日 20時
