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20話(過去のお話16話) ページ21

ようやく解放された私は、とりあえず一度通しで滑ってみることに

リンクには他の子達もいるので、ぶつからないようにうまく交わしながら滑っていく

1回目のジャンプは成功
2回続けてのジャンプも成功
トリプルアクセルのところで転倒
それから2回転が1回転になったり、転倒したりとグダグダになってしまった

一度リンクサイドへ戻ると、私の演技を見ていた女の子が鋭い目つきで寄ってきた

女「あなた、まさかあれで全力?だったら全然なってないわ。なに、あのジャンプの前の構え。あれじゃ失敗して当然よ。もっと練習することね」
息つく暇も与えないほど早口でそう言うと、さっさと彼女は行ってしまった

突然のことで呆然としていると「A?大丈夫?」とヴィクトルが心配そうに寄ってきた

A「あ、うん。大丈夫だよ。あの子に言われたこと本当のことだったし、はっきり言ってくれる人が初めてだったから驚いただけ」
と言って笑ってみせる

ヴ「うーん。…そう?あまり気にしちゃだめだよ?」
と言って私にくっつくように側で一緒にリンクを眺める

さっき言ったことは間違いではない
皆褒めてはくれるけど、叱ってくる人はいなかったのだ
でも、彼女は初めて叱ってくれた
それもピンポイントでどこがダメだったと感想つきで
言い方はきつかったけれど、それほど悪い子ではないのかもしれない
だって、本当に嫌いだったら「邪魔」とか「出て行け」って言うでしょう?

なんて思っていると「ほんっと、Aって優しいというか…前向きっていうか…そういうところが大好きなんだけど♥」とヴィクトルが言った←

…ん?何で分かった!?
と驚きの表情を彼に向けると、「全部口に出てたよ?」と言われた←
うそぉ!?私のばか!?あまりに考え事に集中しすぎて声にしてたとか!?←

A「お、お恥ずかしい限りで…(赤面」
と両手で顔を覆って俯く

ヴ「もう、ほんと可愛い」
と言ったヴィクトルに頭撫でられました
すると、その光景を見てたらしい他の子達が黄色い声を上げた

ますます恥ずかしいんですけどっ!?←


少しして熱が収まってきた顔を上げると
リンクの中央でさっきの子が滑っているのが目に留まった
その子は真剣な顔をして難しいステップを踏みながら華麗にターンをしていく

そのあまりの美しさに目を奪われ、彼女をずっと目で追っていると
隣でヴィクトルが笑いだした

21話(過去のお話16.5話)→←19話(過去のお話15話)



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咲牙リウ(プロフ) - ミケ猫さん» ミケ猫さん、コメントありがとうございます。中々更新出来ず仕舞いなので、忘れた頃に覗いて頂ければ幸いです<(_ _*)> (2018年8月25日 8時) (レス) id: 7e20db5d80 (このIDを非表示/違反報告)
ミケ猫 - 星10付けようとしたら、連打しすぎて7くらいの所押してしまった〜(>_<)あ、とっても面白かったです!更新楽しみにしてます!! (2018年8月9日 23時) (レス) id: bc2dec00f2 (このIDを非表示/違反報告)
咲牙リウ(プロフ) - うぉっちゃ。さん» うぉっちゃ。さんコメントありがとうございます。製作の時間ができ次第更新していきますので、忘れた頃に覗いていただければと(笑) (2018年3月13日 19時) (レス) id: 7e20db5d80 (このIDを非表示/違反報告)
うぉっちゃ。 - 続き待ってます! (2018年3月12日 21時) (レス) id: db12cc2b85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲牙リウ | 作者ホームページ:http://bokuranosusumusakinihananigaarunoka  
作成日時:2017年1月5日 20時

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