第十六夜 ページ20
「公子って.....あなたのこと？」
小さな口から紡がれる問いに、そういえばさっきその名称では紹介しなかったなと思いをめぐらす
「そう、ファデュイ第十一位執行官公子、好きな風に呼んでよ」
さっきも言ったけど、まだ一度も名前を呼ばれてないんだよな...
「うん、じゃあ公子って呼ぶ」
「え〜タルタリヤでいいのに」
「公子」
有無を言わさないような圧を感じ、きゅっと口を噤んだ
「はぁ....ぜぇ.....ちょっと....急に、鍾離先生....早い」
「！あぁ....すまない旅人、置いていってしまって」
随分と振り切られて来たのだろうか、遠くから全速力で走ってきたであろう相棒が、息を切らして苦しそうに喘いだ
「その人...？先生が探してた人って...」
「女の人なんだよな？？」
相棒と、浮遊する白い少女がそう尋ねる
「探す...？私を？」
「あぁ、懐かしい気配がしたのでな...近くにいるのだと思っていた」
優しく微笑む先生、そんな表情もできたのか
先程からこの少女に向ける感情は、慈愛に溢れたものばかりだ
果たしてこの少女は一体...
「そういえば、君、Aって言うんだね」
「俺の紹介はしたけど、君からの紹介はされなかったから」と言うと、彼女は少し可笑しそうに笑って
「だってあなた、私が名前を言う前に先先話を進めてしまうんだもの」
「珍しい凡人に戸惑って自己紹介もできなかったわ」とけたけたと笑う少女は何処と無く大人びていた
「改めて、私はA、璃月の慶雲頂にいる仙人」
「鍾離とは....一言で言うと、長い付き合いになる友よ」
「鍾離の友達で仙人...」
「Aも仙人なのか！？」
「璃月は仙人がいっぱいいる！」と目を輝かせた白い少女にAは微笑んだ
「貴方たちが魈と仲良くしてくれている子達ね、彼のそばにいてくれてありがとう」と
「魈とあったのか」
「ここまで連れてきてくれたのも、魈ですよ」
やはり敬語が抜けきらないのだろうか、先程より若干フラットになった喋り方だがまだ少し硬い
「では次回逢いに行く時に礼を言わなければな」
「やめてあげてください、変に混乱して可哀想なくらい思い込むんですから」
友といったのは本当なのだろうか、身分関係ははっきりしているのにも関わらずなかなかに遠慮のない言い方をする二人をじっと観察していたら先生がおもむろにいった
「それもそうだな....うむ、ここで長話もなんだ、上で茶でも飲んで語ろう」
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らっか(プロフ) - 白鷹。さん» うわーー！！ありがとうございます！！長々とくどい話もありましたが....次作もよろしくお願いします！！ (2022年2月26日 13時) (
レス) id: 673fcfd1a8 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - 完結おめでとうございます‼︎自分も色々考えてさせられて楽しかったです‼︎次回作も追わせて頂きます‼︎‼︎ (2022年2月26日 13時) (レス) @page36 id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
らっか(プロフ) - はっかさん» あ"っ!!!!ありがとうございます...!!亀更新ですがどうぞよろしくお願いします!! (2022年2月7日 6時) (レス) id: 673fcfd1a8 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - めっっっっちゃ好きです、、！！更新応援してます！！！ (2022年2月5日 10時) (レス) @page20 id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らっか | 作成日時：2022年1月9日 16時
