検索窓
今日:18 hit、昨日:2 hit、合計:59,883 hit

7 ページ8

40、41、42…





淡々と進んでいく時計の秒針をじっと見つめながら、私の心臓はいつもよりも早い鼓動を刻んでいた





「…なぁ、A」


「話しかけないで千冬」




私は今、心身統一をしてるから…これから来るであろうデカすぎる衝撃に備えて






「いやまあ、お前がいつもにましてキモいのはいいんだけどさ」


「ぶん殴るぞ」


「俺の部屋でそれやるのやめてくんね?」





ごろごろと喉を鳴らしては近づいてくる千冬の愛猫ペケJをスルリと撫でて千冬の方にいかせ…もう一度目を閉じる





「聞いてんの?」




無視無視




今なにしてるかって?


千冬の部屋で、来るべき場地くん勉強会に向けて闘志を燃やしてるんだよ






ヨガで







「タダでさえ狭いんだら、部屋」


「お前の部屋は俺の部屋、黙って宿題してて」


「いつもの五倍くらい暴論なジャイアン出てくんな」





そう言いながら手元に開いた単語帳と睨めっこしている千冬





お前が前のテスト場地くんと喧嘩ばっかりしてて勉強してなかったから、ひどい点数だったの知ってんだからな




なんなら証拠もあるからな






おばさんにいうぞコラ





「場地さん来んの、2時間後だぜ?なんで俺ら8時から勉強してんの」


「バカだね千冬くん、人間の記憶力は朝が一番いいんだよ、さっさと英語覚えて」


「ガリ勉じゃん…」


「好きでやってるわけじゃないし」






勉強はある種の手段として、持つべき武器だから



勉強するのはまじで嫌いだけど…なんだろう、私は自分が大好きだから、自分が楽するために勉強してるだけだから




まあ、まさかこんな意味もない勉強が…場地くんの助けになるなんて思ってもなかったけど





何事もやってみるもんだな









そんなことを思いながら再び目を瞑ろうとした瞬間






「おい千冬ぅ!ペヤング家になかったんだけど!!!」






バンっと部屋の扉が勢いよく開かれて、いつもとは違う場地くんが現れた

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (175 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
459人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優ちゃ(プロフ) - 更新待ってます…!! (2022年2月8日 0時) (レス) @page37 id: 9e14dcf55e (このIDを非表示/違反報告)
らっか(プロフ) - ちょこれーとさん» ちょこれーとさん!!うわーー!!ありがとうございます!!嬉しすぎるお言葉頂きました!!更新頑張ります!! (2021年9月14日 21時) (レス) id: 673fcfd1a8 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - あーもう好きです!大好きです!場地さんも千冬くんも夢主ちゃんも可愛すぎて皆推せます!これからも頑張ってください〜(*´ω`*) (2021年9月14日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
らっか(プロフ) - しろいいしさん» しろいいしさんありがとうございます!!そう言っていただけて本当に嬉しいです....!!更新頑張ります! (2021年9月14日 6時) (レス) id: 673fcfd1a8 (このIDを非表示/違反報告)
しろいいし(プロフ) - 幸せな気持ちになります。頑張ってください! (2021年9月14日 1時) (レス) id: 47b7935063 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らっか | 作成日時:2021年9月12日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。