推しが今日も可愛いです【場地圭介】

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「ば…場地くん」


「おう！」




私が名前を呼ぶと嬉しそうに元気にそう返事してくる場地くん





なんなんこの可愛い生物！！！なんなんこの尊い生物！！！！！



もう逆に怒りだわ、怒りが湧き出てくるわ






「あんまり笑わないで…私のために」


「あン？」




そうですよね！意味わかんないですよね！！


意味わかんなくていいですよ！！でも推しの笑顔を過剰摂取しすぎたら許容量超えて溶けるんです！！！






「あー、場地さん…コイツいつものことなんで気にしないで笑っててください」


「なんかよくわかんねーけど、やっぱおもしれぇやつなのなA」


「あは…は……………え？」


「ン？」






あまりにも突然のことで思わず歩みを進めていた足を止めて場地くんをポカンとみる






「え？……今、名前？え？」


「Aだろ？お前の名前」







「違ってたか？」となんか焦りはじめた場地くん、可愛い



ってそんなことじゃなくて！！！！






名前呼ばれた！！！推しにA呼ばれるなんてどんだけオタク沸かせる気だよ



ファンサ多すぎるよ！！死んじまうよ！！！！









「アッテマス…」


「まじ！？よかったワ」





はーーーー、無理、尊ッ






待て、落ち着けA




つまりこれから会うたびに名前を呼ばれる



私…認知されちまったってことだ？







解釈違いなんだが？？





「…場地くん、私のこと忘れてくれない？」


「なに言ってんだお前、忘れられる訳ねぇだろバカか」


「Aは頭だけはめっちゃいいですよ」






バカはお前だ松野千冬




なにが頭だけいいだこのやろう、彼氏くらい…彼氏くらい……




場地くんいるからいいもんねーーーー！！！！！







それからというもの…場地くんと私達は同じ団地なので、私は千冬と2階で場地くんと別れた






最後に「じゃあまたな」って笑いかけられたんだけど






とりあえず今日はもうこれ以上場地くん摂取できないから千冬殴っといた

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