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「…べ、ベンキョー?」
「そ、ベンキョー」
壊れたラジオのようにさっき彼の口から察せられた言葉をそのまま発した
「今週末?」
「おう、千冬の家で」
「誰と?」
私がそう聞くと、場地くんはそれはもうものすごい笑顔で…人、主に私を殺せるほどの破壊力を持った眩しすぎる笑顔を浮かべながら
「俺ら三人で、千冬の家でしよーぜ」
あっ…こりゃダメだ
「無理ですって言ったらどうなるんですか?」
「場地さんのお願いに無理もなんもねぇんだよ、来い」
今にも人を殺しそうな目で私を睨んでそう言ってきた千冬
なんなんコイツ、まじで怖い…場地くん全肯定botじゃん
こんなやつのどこが気に入ったの場地くん
「場地くん」
「ン?」
「………
よろしくお願いします…」
「ははっ!声ちっさ」
蚊の鳴くような声でボソッとそういうと、どうやら聞こえていたようで彼は可笑しそうに笑った
ヒィん…三年ご飯食わなくても生きていける…
「じゃ、帰ろーぜ」
「はい、場地さん!」
ビュンッとマリカでいうキノコでも使ったんかってくらい高速で場地くんの後ろにピタッとくっついていった千冬
何が起こったんだろう今
え?私今週末、場地くんに勉強教えんの?
その前に私死なねーかなまじで
そんなことを考えてフリーズしてたら、場地くんがくるっとこっちを向いてまたもや爆弾発言を投下してきた
「何してんのお前、早く行くぞ」
あ、私も帰るパターンですか…死にますね
◇
「おい、A」
「なに」
「こっちのセリフだわ、歩きにくい…離れろ」
「だが断る」
「お前が断るのを俺が断る」
勘弁してくれ千冬
今私が千冬の向こう側に行ったら場地くんと至近距離になりすぎて私の心臓が活動停止するからまじで
ぎゅっと千冬の右側にくっつき、左側にいる場地くんを見ないようにする
あっ…空気空気、酸素吸っとかないと
場地くんの近くの空気かぁ……
「なんか今キモいこと考えただろ」
「ねーし、考えてねーし」
なんでわかるんだよお前の方がキモいわ
ほぼ私たちが騒いでるだけだけど場地くん楽しいのかなって思ってチラッと彼の方を見たら
バチっと目があった
彼は私と目が合ったことを認識したと思ったら無邪気ににかっと笑った
あーーーーーーーー!!!!こりゃ今日命日だわ
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優ちゃ(プロフ) - 更新待ってます…!! (2022年2月8日 0時) (レス) @page37 id: 9e14dcf55e (このIDを非表示/違反報告)
らっか(プロフ) - ちょこれーとさん» ちょこれーとさん!!うわーー!!ありがとうございます!!嬉しすぎるお言葉頂きました!!更新頑張ります!! (2021年9月14日 21時) (レス) id: 673fcfd1a8 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - あーもう好きです!大好きです!場地さんも千冬くんも夢主ちゃんも可愛すぎて皆推せます!これからも頑張ってください〜(*´ω`*) (2021年9月14日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
らっか(プロフ) - しろいいしさん» しろいいしさんありがとうございます!!そう言っていただけて本当に嬉しいです....!!更新頑張ります! (2021年9月14日 6時) (レス) id: 673fcfd1a8 (このIDを非表示/違反報告)
しろいいし(プロフ) - 幸せな気持ちになります。頑張ってください! (2021年9月14日 1時) (レス) id: 47b7935063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らっか | 作成日時:2021年9月12日 10時