こんなはじめて２ ページ5
「と、とりあえず！あとでちゃんと半分払うからね！」
「ミナトはどこまでも真面目だねぇ」
私だったら絶対そんな事しないのに、なんて零しながらざくざくとアイスを噛み砕いていくA。
「(…あぁ、もう。もうちょっとセクシーなの期待してしまった…)」
年頃の男の性というのは何とも悲しいもので、ちょっとした動作にさえそんなことを期待してしまう。
凄まじい背徳感に襲われながらも、それを誤魔化すように彼女から貰ったアイスにかぶりついた。
上限を超えた氷の冷たさは熱を持て余す今の僕の体には丁度良くて、無意識にアイスを頬張ってしまう。すると隣から、嬉しそうな笑い声が聞こえた。
「あはは。ミナト、お腹壊さないペースで食べなよ？どうせこのあとも修行続けるんでしょ？」
「ん、まぁね…。自来也先生に鍛えてもらっている以上、生半可な頑張りで終わらせたくないし」
「…ミナト君は十分すぎるほど頑張ってると思いますけどねぇ」
「とりあえず練習はほどほどに！水分・塩分補給と休憩はこまめにね」長年忍びとして培った知識は、無論僕も共有している。
それでも物事に夢中になるとそんなことさえ忘れてしまう僕の性格を案じての言葉だとはよく分かっているので、僕は「ん！分かったよ。アイス、ありがとう。またあとでね」と返事を返した。
「んじゃあ、私はそろそろお暇しようかな。ミナトにも会えたことだしね」
「え、もう行くの？」
「うん。私もこのあと修行するつもりだったからね。あんたに負けてらんないよ」
そう言ったAは、早速立ち上がろうとした。
けれど彼女と僕が座っていたのは川岸の石の上。とてもじゃないが結構危ない状況だ。
咄嗟に僕が注意しようとした瞬間だった。
「A、そこ気をつk「うわぁっ！！？」っ！？」
ドシャアアアンッ！！と、派手な音を立ててAは川に落ちた。
幸い川は勢いもなくそこまで深くも無かったので、尻餅をついた状態でAは固まってしまっている。
僕はAの無事を確認してから、「今すぐ引っ張りあげるよ！」と声を荒らげた。
するとAは少し考え事をするような素振りを見せてから、僕が伸ばした手に自身の手を繋げてきた。
…その瞬間。
「…え？」
「お前も道ずれじゃい！」
ドシャアアアンッ！！
――二度目の落下音が、森に響いた瞬間だった。
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ほなみ(プロフ) - いえいえ！了解です！ (2018年10月7日 14時) (
レス) id: d6ff15c8b2 (このIDを非表示/違反報告)
朱猫(プロフ) - ほなみさん» そんなことないですよ！っていうか、もうそろそろそれについてお話しようかなぁ、なんて思っていたところです笑。またその件については小説内でお話しますね！笑。 いつもご愛読下さりありがとうございます…！めっちゃ嬉しいです…！！ (2018年10月7日 7時) (レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
ほなみ(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！質問ですが、この小説ってナルト生まれてこない設定なんですか？ (2018年10月7日 1時) (レス) id: d6ff15c8b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱猫 x他1人 | 作成日時：2018年8月17日 16時
