どこまでもレモン味２ ページ2
「とりあえず祭り行こうぜ！俺マジ腹減ったんだよー！」
「ツミテはいっつもお腹空かせてるよね。…でもまぁ、場所取りとかもしないといけないし、早速だけどもう行こうよ」
クウトとツミテの後押し。まだ私がミナトからの言葉を貰っていないからか、クシナが「え、ちょ、待っ！」と二人を止めようとする。
私は苦笑いを浮かべてそれを制しながら、「二人の言う通りだよ。私も早くかき氷食べたいし」と言葉を吐けば、クシナは苦虫を噛み潰したような表情をして納得してくれた。
「なぁなぁ、お前らは何買う！？」
「僕、たこ焼き食べたいなぁ」
「私は唐揚げだってばね！」
夜道を賑やかに通る前の三人の後ろをとことこと大人しく歩く。
やっぱり好きな人から言葉が無いのは少し寂しいけれど、それを表に出すわけにもいかない。
私はちょっとだけ落ち込みながらも、三人の中に入っていこうとした。
すると今までずっと黙っていたミナトが静かに私の隣に寄ってきて、「えっと、その…」と顔を不自然に赤くしながら言葉を詰まらせる。
けれどやがて決心したような表情を浮かべて、ミナトはこう言った。
「…A、凄く綺麗だよ」
浴衣、とても似合ってる。そう言葉を続けたミナト。私はいきなりの不意打ちに、思わず赤く染まった顔を慌てて手の平で隠した。
するとミナトは、自分が何か失敗でもしたと思ったのだろう、あわあわと慌てながら「ご、ごめん！何か変な事言ったかな、僕…」と弱気に震えた声を出した。
私はそんな彼に真っ赤になった顔を見せたくなかったけれど、それでも彼が悪いことは分かって欲しくて、赤い顔から手を離し、未だ慌てるミナトに口を開く。
「ううん、ミナトは何もしてないよ。それより…ありがとう、ミナト」
褒めてくれて、と付け足してからいつものような笑顔を浮かべれば、ミナトは元より赤かった顔をもっと赤くした。
どうしたの、と聞いてもミナトは私とは反対の方に顔を向けて表情を見せてくれない。
照れてると早々に悟った私は、まだ熱を灯す自分の頬を自身の熱い手の平で撫でながら、どこか甘酸っぱい擽ったさに煽られる心を落ち着かせようとミナトから視線を外して高鳴る胸を押さえた。
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ほなみ(プロフ) - いえいえ！了解です！ (2018年10月7日 14時) (
レス) id: d6ff15c8b2 (このIDを非表示/違反報告)
朱猫(プロフ) - ほなみさん» そんなことないですよ！っていうか、もうそろそろそれについてお話しようかなぁ、なんて思っていたところです笑。またその件については小説内でお話しますね！笑。 いつもご愛読下さりありがとうございます…！めっちゃ嬉しいです…！！ (2018年10月7日 7時) (レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
ほなみ(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！質問ですが、この小説ってナルト生まれてこない設定なんですか？ (2018年10月7日 1時) (レス) id: d6ff15c8b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱猫 x他1人 | 作成日時：2018年8月17日 16時
