かみあそび２５ ページ28
騒ぐ乃神に冷や汗を流しながら、私は辺りに視線を配った。
確かあの茂みにお茶子と天哉、縁側の下に出久、あの死角に勝己がいるはず。
この四人がここに出入りしていることや、私がその四人と関わっていることは一青にしか知らせていない。
だから、誰かに四人のことが見つかったら只事では済まない。
この屋敷から出られない私のために来てくれている四人がいなくなったら、本当に私は孤独になってしまう。
そこまで考えてしまえば、横で一生懸命に話をする乃神の話なんて耳に入ってこなかった。
「…お姉様？？」
「えっ、あ」
けれどどうやらこの妹はそんな私の様子に気付いたらしい。心配そうにそう声をかけてきた。
私は出来るだけ笑顔を浮かべて「何？」と聞き返す。
すると乃神は「ううん、何も無いならいいの」とふわりと笑った。
何とかバレなかったと、私は心の中で安堵の溜息を漏らす。
…すると。
「そう言えば、一青は？」
「…っえ」
明るい声色で、何気なくそう聞かれた。
本当に特に何も変なところはなく、普通に。
それなのに、何故かその問いに心臓が打たれたような大袈裟な感覚を感じた。
乃神の一言で、私の意識はまた思考回路の迷路に放り出される。
…そうだ。そう言えば、今日は朝から一青の姿が見えないじゃないか。
昨日屋敷に行ってから、見ていない。屋敷にいたはずの乃神すら、この口振りでは姿を見ていないのだろう。
そう考えてみると、何だかこの時間に、空間に、違和感のようなものを感じた。
…違和感、と言うより
「(…嫌な予感…)」
まるで悪いことが起こる予兆のような、そんな胸糞悪い感覚だった。
考えれば考えるほど、その感覚はよく分からなくなっていく。
しかし、その終わりのない迷路から私の意識をすくい上げたのは、またしても乃神だった。
「…お姉様？本当に大丈夫？」
心配そうに顔を覗き込んできた乃神に、私は苦笑いを浮かべてその場を濁した。
…この感覚は、何なんだろう。
どうしてこのタイミングで、乃神のあの一言で、こんな感覚に陥ってしまうのだろう。
どうして一青がいないというだけで、こんなにも酷い感覚があるのだろう。
…分から、ない。
「…やっぱりお姉様大丈夫じゃないよ。一緒にお昼寝でもする？」
「えっ、でも…」
「遠慮しないの！疲れてるんだよ、お姉様」
「…ごめんね、乃神」
「いいのいいの！」
優しく私に微笑みかける乃神に従い、私の意識は遠のいていった。
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朱猫(プロフ) - ムルムルさん» 了解です！ (2018年2月5日 18時) (
レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 朱猫さん» プロフからフレンド申請ができるはずなので、こちらから申請しておきます！轟くん達からコメントがあります！(多分) (2018年2月5日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
朱猫(プロフ) - ムルムルさん» 是非！！…と言いたいんですけれど、すいません、フレンドってなんですか…？？どういう仕組みでフレンドになれるんですか…？？？あまりにも占ツク初心者すぎて、それすらも分かりません…(泣)もし良かったら教えてください…本当すいません…(TT) (2018年2月5日 16時) (レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 朱猫さん» はい！そちらも頑張ってくださいね！あ！あの！よろしかったら、コミュでフレンドになりませんか？ (2018年2月5日 8時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
朱猫(プロフ) - ムルムルさん» よ、喜んでくれたのなら良かった…！ほんともうお礼言われる程のこと言えてないと思いますし、すっごい生意気なこと言ってしまいましたが、ムルムルさんのこと応援しています！頑張ってください！ (2018年2月5日 6時) (レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱猫 | 作成日時：2018年1月18日 14時
