かみあそび１８ ページ19
静かに月光で満たされる縁側には、聞き慣れない焦凍の声が響き渡っていた。
お互い縁側に座り直して、冷たい空気のなか、静かに私は焦凍の話を聞いていた。
「…そのあとは、お前も覚えてるだろ…」
ぽつりぽつりと話し、最終的にあとのことを私に丸投げしてきた焦凍。
しかし、彼の言った通り、そのあとのことはよく覚えている。
あのあとは酷く鮮明な記憶だから、彼もそれを分かっていたのかもしれない。
どちらにせよ、焦凍の話が終わったことを察した私は、素早く口を開いた。
「…覚えてるよ。それで、どうしたの？何で、今になってここに来たの？」
ずっと気になっていたことだった。
確かにそんなことはあったが、どうして彼は私のことを探していたのだろうと。
申し訳なく感じた。優しい彼ならそんなこともあるのかもしれない。
けれどもうそれはそれでいいんじゃないか。お互い会いたくない存在ならば、会う必要も無かったんじゃないか。
そういった意を込めてそう言えば、焦凍は言いにくそうに、しかし決心したように口を開いた。
「…一つは、多分お前も予想がついているだろうが、申し訳なかったから。俺から会いに行ったくせに、お前を…Aを、何も知らないお前を、こちらの事情で傷つけた。それを謝りたいという思いが、一つ目だ。
…こちらが勝手に傷つけたのに、今更謝りたいなんて身勝手だよな…それは、百も承知だ。だけど他にも、聞いてほしいことがあるんだ」
申し訳なさそうに、殺される覚悟ですとでも言うようにそう言葉を放つ焦凍に、私の胸はじくじくと痛んだ。
…別に怒ってなどいない。私のことを知っていたなら、怖がるのが普通だ。それも、そんな桁違いな教えを説かれていたなら。
けれど、焦凍は嫌いな相手にまで会って、こうやって謝罪の念を唱えている。
そこまで無理をしなくていいのに。なんなら、忘れてくれて良かったのに。
そんなことを考えていれば、不意に焦凍が口を開いた。
私はもう一度、彼の方を向き直す。
すると彼は、随分思い迫った顔をしていた。
どうしたのかと聞こうとすると、焦凍は吹っ切ったように、大きく息を吸う。
……そして、次の瞬間。私は彼の一言に、言葉を失うこととなる。
「これは本当に、俺の身勝手な思いだ。きっとお前は、信じられないって、ありえないって拒否すると思う…。でも、言わせてくれ。
………俺は、お前が好きだ」
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朱猫(プロフ) - ムルムルさん» 了解です！ (2018年2月5日 18時) (
レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 朱猫さん» プロフからフレンド申請ができるはずなので、こちらから申請しておきます！轟くん達からコメントがあります！(多分) (2018年2月5日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
朱猫(プロフ) - ムルムルさん» 是非！！…と言いたいんですけれど、すいません、フレンドってなんですか…？？どういう仕組みでフレンドになれるんですか…？？？あまりにも占ツク初心者すぎて、それすらも分かりません…(泣)もし良かったら教えてください…本当すいません…(TT) (2018年2月5日 16時) (レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 朱猫さん» はい！そちらも頑張ってくださいね！あ！あの！よろしかったら、コミュでフレンドになりませんか？ (2018年2月5日 8時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
朱猫(プロフ) - ムルムルさん» よ、喜んでくれたのなら良かった…！ほんともうお礼言われる程のこと言えてないと思いますし、すっごい生意気なこと言ってしまいましたが、ムルムルさんのこと応援しています！頑張ってください！ (2018年2月5日 6時) (レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱猫 | 作成日時：2018年1月18日 14時
