かみあそび ページ2
その日は、いつにも増してお月様が綺麗な夜だったと思う。
いつもの少しだけ欠けたお月様じゃなくて、ピースが揃ったまん丸いお月様。
まだ空が黒に染まる前の、着物と同じ、青色の空に浮かんでいた。
一青はそれを、『満月』だと教えてくれた。
満月。満ちた月と書いて、満月。
あんなに綺麗な月が空に登る日は、何か不思議なことが起こる前兆かもしれない、ということも教えてくれた。
前兆。
一青の言っていることはよく分からなかったけれど、それでも優しい表情をする一青にそんなことは言えず、「ありがとう」とだけ言った。
…それにしても、不思議なことってなんだろう。お空から飴が降ってくるとか？それとも、一青がいきなりおばあさんになっちゃうとか。
それを言うと、一青は優しく、一つだけ私の頭をぽんと叩いて、「一青はそんないきなり老けたりしませんよ」と笑っていた。
私も、隣に座っている一青の整った顔立ちと、柔らかそうな肌を見ると、どうもそれがいきなり老いるという想像がつかなかった。
えへへ、と笑いながら、縁側に吹く冷たい風に髪を揺らす。
…不思議なこと、ね。
どうしてもその不思議なことに検討がつかない。
…あぁ、でも、そう言えば確か、お茶子達と出会ったときも、その日の月はいつもより一段と輝いて見えていたような気がする。
もしかすると、また新しい出会いがあるのかもしれない。
不思議なこととは、もしかすれば、その出会いというやつなのかもしれない。
お父様に呼ばれたらしい一青にいってらっしゃいと手を振りながら、私は頭の中でそんなことをぼーっと考えた。
ーーー
ーー
ー
一青が作って置いてくれていた料理を胃に収め、私はまた、あの満月が見える屋敷の縁側に座っていた。
もう空は真っ黒に塗り潰されていて、日中の気配はもうどこにも感じない。
けれど、その中で一際目立つ金色の満月が丁度ここから見える位置に輝いているから、不思議と夜の寂しさは感じなかった。
どこか漠然とした気持ちで私は月を眺め続ける。
すると、どこからか、ガサガサという不穏な音が聞こえた。
その音がした方に目をやると、庭園の庭の草が微かに揺れている。
肩がビクリと震えた。
体が思うように動かず、少し警戒をしながらそこを穴があくほど見つめる。
するとやがて、その音の正体が頭を出した。
「…男、の子…？」
丁度真ん中で白と赤に髪色が分かれている整った顔立ちの少年が、その草木から顔を出していた。
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朱猫(プロフ) - ムルムルさん» 了解です！ (2018年2月5日 18時) (
レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 朱猫さん» プロフからフレンド申請ができるはずなので、こちらから申請しておきます！轟くん達からコメントがあります！(多分) (2018年2月5日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
朱猫(プロフ) - ムルムルさん» 是非！！…と言いたいんですけれど、すいません、フレンドってなんですか…？？どういう仕組みでフレンドになれるんですか…？？？あまりにも占ツク初心者すぎて、それすらも分かりません…(泣)もし良かったら教えてください…本当すいません…(TT) (2018年2月5日 16時) (レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 朱猫さん» はい！そちらも頑張ってくださいね！あ！あの！よろしかったら、コミュでフレンドになりませんか？ (2018年2月5日 8時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
朱猫(プロフ) - ムルムルさん» よ、喜んでくれたのなら良かった…！ほんともうお礼言われる程のこと言えてないと思いますし、すっごい生意気なこと言ってしまいましたが、ムルムルさんのこと応援しています！頑張ってください！ (2018年2月5日 6時) (レス) id: ad9000e765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱猫 | 作成日時：2018年1月18日 14時
