青城マネは性格が悪い (ページ10)

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９　衝撃の事実ページ10

side佳澄
　『お姫様、ねぇ』
　水道と容器の場所、濃さの好みを教えてもらった後、スポドリをひたすら作っている。藍田は出来たスポドリの一軍の分だけぶんどって、「重いよぉ～」って言いながら持っていく。重いなら持ってくなよ。ついでに、定番の「先輩がぁ仕事してくれなくてぇ(泣)」も実践済み。皆適当に流してたけど。
及「佳澄ちゃん！練習終わったから」
　『佳澄ちゃん呼び許可してねぇです。練習終わったんなら、どうぞ。仕事しないお姫様とお帰りください』
及「やだよ！及川さんは、佳澄ちゃんと帰りたいの」
　『僕は嫌です』
冷たいなぁ～。と言う及川さんは無視して、後片付けを始める。藍田は、「麻里はぁ、手が荒れやすいんですぅ！」って言って応援と、か弱いアピールなのか何なのか一軍の分のスポドリだけ運ぶ。手が荒れやすいならマネージャーやるな。

　『あれ？皆、待っててくれたんですか』
　後片付けを終えて外に出ると及川さん以外の皆が校門に集まっていた。
岩「及川は、藍田送ってる」
　『ドンマイです。及川さん』
松「コンビニ行くぞ～。なんか奢る」
　『松川先輩ありがとうございます』
花「及川が」
　『ぶふっ。及川さん、ここ居らんとに』
矢「及川さん、後から合流するだって」
　
　コンビニ着いた。あ、分かってた事だけどポテトチップスの九州醤油味無かった。ついでに及川さん合流した。
　『及川さ～ん。肉まん奢ってください』
及「佳澄ちゃんが下の名前で呼んでくれたら良いよ」
　『徹さんウザいです。とっとと肉まん奢れください』
及「はいはい。どうぞ」
　『ウェーイ！徹さんの株が上がりましたよ』
　肉まん、久し振りだ。表には出さないけれど、少しワクワクして酢醤油をかけようとした。否、かけようと思った。
　『！！酢醤油が、ついとらん！！？』
　肉まんの入ったレジ袋には酢醤油が入ってなかった。何てこったい。
矢「？？酢醤油？」
　『ちょ、及川さん！ちゃんと酢醤油貰ってくださいよ！』
全－佳「酢醤油？？？？」

　衝撃の事実を知った。福岡以外、肉まんに酢醤油付かないらしい。byGoogleせんせー
　『酢醤油無いのに、肉まん食えんて！味なかろーもん！』
　叫びつつ渋々、何も付いていない肉まんを一人静かに頬張った。