青城マネは性格が悪い (ページ3)

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２　夕飯はカレーライスページ3

side佳澄
賢「佳澄、お前それは無いだろ」
　『は？何が？』
　今日の夕飯はカレー。ただ、母さんが辛いのがダメだから中辛に甘口を混ぜたものだ。母さんには悪いけど、僕には甘過ぎる。だから、特製ソースをかけているのだが、さっきから賢二郎の視線が煩い。ついに口を出してきた。
賢「それ絶対人間の食い物じゃねぇ」
　『はぁ？賢二郎、目ぇ可笑しいんじゃねぇの？美味しそうでしょ』
　ちなみに、原材料(デスソース･辛子･胡椒･山椒･わさび･その他諸々)の特製ソースである。これをかけなきゃ始まらない。あ、明太子にはかけない。明太子は辛いだけじゃ美味しくないし、明太子の味に手を加えるのは福岡県民としてあるまじき行為だと思う。
　『ああ。美味しい』
　本当に幸せだな～。

side賢二郎
　今日の夕飯はカレーライスだ。辛いものが苦手な叔母さんの為にと甘口と中辛を混ぜてあるのは嬉しい。正直、辛いものは苦手だし。
ただ、
佳「♪♪♪♪」
笑顔で殺人兵器作ってる隣のいとこは要らない。切実に。カレー真っ赤なんだけど、どうしたらそんな色になるんだよ。臭いもヤバい。涙が出てくるんだけど。そのソース何が入ってんの？
　『佳澄、お前それは無いだろ』
佳「は？何が？」
　マ・ジ・か。滅多に見ない素のキョトン顔なんだが。
　『それ絶対人間の食い物じゃねぇ』
やめろよ
　盛大に顔をしかめて、抗議するも意味は無い。
佳「はぁ？賢二郎、目ぇ可笑しいんじゃねぇの？美味しそうでしょ」
　可笑しいのはお前の味覚だろ。それを美味しそうとか、お前の目腐ってる。
佳「ああ。美味しい」
　やべぇ。これから毎食これ見なきゃなんねぇのか。死ぬ。