うちのリーダーが死んでしまいました

14日目　当たり前の幸せとは…？ ページ14

ばど｢まだ痛みが収まらん……｣

らだ｢だ、大丈夫？｣

昨日の近海さんはとてつもなく怒ってて怖かった。

まぁ、俺が悪いんやけどな……

〜昨日〜

【ﾊﾟﾁﾝｯ！！】

ばど｢いっ……！｣

らだ｢きょーさんｯ…！｣

左頬がじんじんと痛む、叩かれたんだ。

近海｢ふざけたことを言わないでください…｣

ばど｢えっ……｣

近海｢人を生き返らせることは不可能ではありません……｣

近海｢ですけど、僕はそんなことはしません…｣

ばど｢な、なんで…｣

近海｢結構な体力を使うのも一つでありますが…｣

近海｢僕は人の“当たり前の幸せ”を壊したくないんです。｣

ばど｢当たり前の幸せ……？｣

近海｢人は成長の果てについたら枯葉のように散ってく…｣

近海｢人にとっては、それが“当たり前の幸せ”というものなんです。｣

近海｢誰もが憧れる永遠の命も、いざ持てば永遠に生きることに辛さを感じてくるでしょう。｣

近海｢確かに…死ぬことは悲しいですが、それは仕方ないことです。だって、当たり前ですから……｣

近海｢……だから、僕にはらっだぁさんを生き返らせることは出来ません。お役に立てず申し訳ありませんでした。｣

ばど｢…あぁ、こっちもすまなかった……｣

……死ぬ事が幸せ……ってことか…

ばど｢当たり前って…なんやろな……｣

らだ｢………うーん…｣

らだ｢右足を出して左足出すと歩けるとか？｣

ばど｢ちょっとちゃうな。｣

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