51.竜の正体 ページ8
---大野 side---
間違いない
あれは竜だ
完全なる空想架空の生き物の。
すごい。この世界には竜もいるのか
なんてことを思いながら見ると、何やら竜は白い鳥のようなものに襲われているようだった
宙で激しくのたうち回るけど、白いやつはしつこく竜の体に付きまとう
そうしているうち竜が力尽きて海へ落ちていく
その時、オイラの中で湧き上がる何か
「雅！しっかりしろ！こっちだ！」
思わず叫んで、はっとする
なぜ雅だと思ったのか
すると、オイラの声が聞こえたのか、竜が水面に触れる寸前で再び力を振り絞り一直線にオイラの方へ向かってくる
大:「うわ！」
どおん！
そのまま部屋に飛び込んできた
オイラは急いでガラス戸を閉める
竜を追ってきた大量の白いやつがバババッと戸に張り付いていく
「わわわ！」
戸のわずかな隙間からも入ってきた白いやつをオイラは無我夢中で払った
ひらひらと白いものが床に落ちた
鳥かなんかだと思っていたそれは、紙でできた人形だった
「なんだこれ…」
すると、徐々にガラス戸に張り付いていたやつが離れて、もと来た方へとゆっくり飛んでいく
床に落ちたやつも戸の隙間から弱弱しく出て行った
オイラははっと部屋を見た
部屋は荒らされ、飛び散った血でそこらじゅう赤だった
その中心に、血だらけの竜が長い首をもたげてこちらを見ていた
不思議と怖くはなかった
「…雅、雅だよね？怪我してるの？
あの紙のやつらはどっかにいちゃったから、もう、大丈夫」
なるだけ落ち着いて、そっと話しかける
竜:「シュー、シューッ」
翡翠色の目をけもののごとくにギラギラさせて、荒く息をしている
大きな口からは血が滴れ落ちる
その様子があまりに苦しそうで、オイラはいたたまれなくなって、竜にそっと近づいた
「雅っ」
オイラの手が触れそうになったとき、突然竜の体から力が抜け、その場に崩れた
慌てて膝をついた瞬間
竜の体はみるみるうちに人の姿へと変わっていった
その人は
「雅…！」
やっぱり雅だった
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さとこ(プロフ) - 西園天馬さん» 覗いて下さった上コメまで、ありがとうございます！絆が伝わり嬉しいです^ ^私も天然コンビ大好きですよー！ (2017年3月27日 21時) (
レス) id: 1170b35724 (このIDを非表示/違反報告)
西園天馬(プロフ) - とても面白かったです！天然コンビの絆に涙が出そうになりました！天然コンビ大好きです！！ (2017年3月24日 16時) (レス) id: a0a85a5957 (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - 智love嵐さん» 最後までお付き合い下さりありがとうございましたー！>_<はい(^_^)またお話が思いついたら是非書かせていただきますね！ (2016年10月15日 8時) (レス) id: 1170b35724 (このIDを非表示/違反報告)
智love嵐(プロフ) - 完結おめでとうございます！出来れば、また天然の作品書いてください♪ (2016年10月13日 17時) (レス) id: 862c75d4ed (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - 藤菜さん» 初めましてーっそしてコメをありがとうございます>_<そう言っていただけて嬉しいです！(T_T)頑張ります！(私も相葉さん大好きです！) (2016年10月7日 23時) (レス) id: 1170b35724 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さとこ | 作成日時：2016年9月25日 22時
