66.デジャヴ？ ページ23
---大野 side---
湯婆:「お前…自分が何をしてるか分かっているんだろうね」
嘘…だろ…
くそ…っここまで、ここまできたんだ！
ほぼ反射的にオイラは首にかけていた石を外し湯婆婆に向かって投げた
しかし、それは虚しく湯婆婆の前で砕け散った
すると、周りを囲む木々の間から、黒いものがゆらめいて姿を現した
こいつら、ここに来た時に最初に見た幽霊みたいなやつだ
あ…そういや
銭婆が”夜の悪魔”とかなんとかっていってたっけ…
そいつらはゆらゆらとオイラに近づいてくる
まずい…
冷汗が額を伝った
湯婆婆はそれは愉快そうに追い詰められるオイラを見つめている
まじか…こんなとこで終わるなんて、嫌だ！
その時だった
突然青い炎がオイラの周りを囲み悪魔たちを一掃した
他の悪魔たちも驚いて退散していく
え、と思う間もなく
再びオイラを囲んだのは、白いとぐろ
はっと見ると、翡翠色の瞳がらんらんと輝いていた
「雅…！」
直後、雅はすーっと竜から人の姿になると地に片膝をつきこうべを垂れた
雅:「なんでも致します。どうかこの者の行いをお許しください。」
「雅っダｍ」
雅:「お願いいたします！！」
雅は両膝をついて額をつけた
湯婆婆はニタリと笑うと
言った
湯婆:「いいだろう。なら、その命をさしだせ！体を売ってやろう。竜は相当価値ある商品だからねぇ」
そん…な…
雅:「承知しました」
「っダメだ！！」
雅はゆっくりと立ち上がると湯婆婆の方へと足を踏み出す
オイラは必死にその腕をつかむ
「ダメだ！！絶対！雅！！湯婆婆！オイラが、オイラが悪いんだ！！だから…！」
その途端、体が動かなくなった
雅は静かにオイラを見つめる
優しく、でも切なげに微笑む
雅:「大ちゃん…生きて」
…！
そう言うと、ゆっくりとオイラから離れていく
「待って！！嫌だ！！雅ぁ！！！」
いかないで！！
その時だった
オイラの記憶の中で、同じような後ろ姿が蘇った
あ…れ…？
この瞬間…前にも
あった…？
その瞬間
オイラの中で、目まぐるしく記憶が回り始めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さとこ(プロフ) - 西園天馬さん» 覗いて下さった上コメまで、ありがとうございます！絆が伝わり嬉しいです^ ^私も天然コンビ大好きですよー！ (2017年3月27日 21時) (
レス) id: 1170b35724 (このIDを非表示/違反報告)
西園天馬(プロフ) - とても面白かったです！天然コンビの絆に涙が出そうになりました！天然コンビ大好きです！！ (2017年3月24日 16時) (レス) id: a0a85a5957 (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - 智love嵐さん» 最後までお付き合い下さりありがとうございましたー！>_<はい(^_^)またお話が思いついたら是非書かせていただきますね！ (2016年10月15日 8時) (レス) id: 1170b35724 (このIDを非表示/違反報告)
智love嵐(プロフ) - 完結おめでとうございます！出来れば、また天然の作品書いてください♪ (2016年10月13日 17時) (レス) id: 862c75d4ed (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - 藤菜さん» 初めましてーっそしてコメをありがとうございます>_<そう言っていただけて嬉しいです！(T_T)頑張ります！(私も相葉さん大好きです！) (2016年10月7日 23時) (レス) id: 1170b35724 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さとこ | 作成日時：2016年9月25日 22時
