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3.拒絶 ページ3
---二宮 side---
勝手に震えだす手
じわりとしみだす汗
ぐらりと世界が回る
いけない…！
なんとか壁を掴んで、崩れそうな身体を奮い立たせる
そのまま足を動かした
.
「わるぃ…」
前を歩くメンバーを追い抜かして、楽屋へ真っ直ぐ入った
松：「ニノ？」
櫻:「どした？」
降ってくる声が、今はうるさく聞こえる
雑に荷物をまとめる
松：「え、帰んの？飯は？」
…
今日、じゅんくんと飯いくんだった
「ごめん、ちょっと用事あるの忘れてて…また」
潤くんの声が微かに聞こえたけど、構わず楽屋を飛び出した
.
足早に、廊下を歩く
蛍光灯の明かりがうっとうしい
オレを見てる沢山の目
早くこの視線から逃れたい
.
ほっといてくれ
近づくな
みんな…
みんな消えてしまえ…
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作者名：さとこ | 作成日時：2016年5月30日 20時
