That's My Girl 《JW》

電話 ページ46

Aside




『中間淳太』そう表示された画面の通話ボタンをクリックすると、いきなり


黄「今何しとんねや！連絡もよこさんと、心配するやろ？！」


と怒鳴られた。いつもならごめんねって答えるけど今日はななさんとの会話もあってそう答える気にならなかった。


黄「なんや、自分に不都合なことがあったらだんまりか？」


淳太くんは相変わらず怒り口調で話しかけて来る。


貴「ちが・・・」



ちがう。そんなんじゃない。自分の意見を伝えようとすると割って入って淳太くんが



黄「こんなホウレンソウのレの字も守れへんねやったら一人で行動させられへんよなぁ。みんなに相談せな」


と言った。



貴「何…言ってるの？」



黄「は？何って、当たり前のことやろ？そんなんもわからんくなったんか？」


貴「そう・・・じゃなくて・・・」



黄「なんや。はっきり言えや」



貴「私、もう25歳だよ？そんなにああだこうだ言われる年齢じゃないのわかるよね？」



黄「いや、そっちこそ何言っとんねや。ああだこうだ言われる年齢やない？もし仮にそうでもお前は俺らの大切な最年少メンバーで汚れちゃいかん存在なんや。言いたいこと、わかるやろ？」




貴「前みたいなことが起きないために俺らはお前を守っとるんや。でしょ？」



黄「そうや」



貴「いいよ。もう。私一人で相手を見極める力だってついた。いつまでもみんなに干渉される筋合いない」


黄「おい。ちょっと待てや。なんやその言い方。」



貴「この際言わせてもらうけど、淳太くんたちの自分の意見が全て正しいっていう態度が気にくわない」


黄「おい。今どこおんねや。今すぐ事務所戻ってこい。」



貴「自分に都合の悪いことなら耳を貸さないのはみんなの方だよ。いつも自分の意見を人に押し付けてそれで自己満足してるだけ」



黄「おい！！！答えろ、どこにおるん。もういい、俺が向かうから居場所教えろ。」



貴「そんなに私のこと縛り付けて、自分の欲を満たして満足なの？」



黄「・・・。A。いい加減にせえよ」



声色が変わってすごく怒ってることに気がついたけど、頭の血が全く引かない



黄「使いたなかったけど、GPS使わせてもらうわ。」



GPS・・・？どこに・・・

私はふと "これ、お守りに持っとき" と渡されたチャームを思い出した。

うそ、もしかしてあれからずっと？


黄「カフェにおんねや。」


貴「もう・・・」


貴「もうっ！！！！放っておいてよ！！！！！」

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