That's My Girl 《JW》

希望のヒカリ ページ32

Aside









淳太くんが、私の味方だって知って、なんだか安心したらどっと涙が溢れでた。





独りでも何とかする覚悟でいたはずなのに、本当に甘ったれた人間だ。



だから騙されるんだよ．．．ばか。



貴「証拠って．．．？」





黄「あぁ、さっきAと斎藤さん話っとったやろ。その姿を録音しとったんよ。」





貴「えっ、今までずっとついてきてたってこと．．．？」





黄「ちゃうわ！前から斎藤さんは怪しいって目つけとって、それで今日動きがあったからついて行って録音しただけや。」





貴「えぇ〜どうだかなぁ〜淳太君ストーカーの気質ありそうだしぃ〜？」





黄「おい、どんな印象もっとんねん。人聞き悪いな。」





貴「ははは(笑)冗談だって(笑)」





黄「俺は一線は超えへん男なんや」





貴「わかってるってば(笑)」





黄「それで、今からでもええんやけど、お前おるとグルやとかあることないこと言われそうやし、明日男メンだけで仕事あるからその時にでも話そうかと思うんやけど、どう？」





貴「私の問題なのに淳太君に任せっきりでいいの？」





黄「当たり前やん。それに今まで一人で頑張ってもらったから次は俺の番や。」







貴「うん．．．」







なんでだろう。






淳太君がすごく、かっこよく見えた。






「淳太のくせに．．．」






黄「何？」








貴「なんでもない！じゃあ、よろしく頼みました！」







黄「おう！任せとけ！」







何故かふと、ある時、ななさんが言っていた言葉を思い出した。






な『中間君って、日常的に周りのことをよく見ていてすぐに変化に気が付くことができちゃう人なの。』




な『彼は、個人の仕事も多いし周りに気配りする余裕なんてないくらい忙しいと思うの。それなのに周りをしっかり見て、きっと少し神経質になっているところもあるんじゃないかな．．．』





な『だから、いつか壊れてしまいそうで少しだけ怖い。ねえ、A．．．．．．』









ななさんも人のこと言えないくらい周りのこと気にしてるじゃん！








そんな風に言った記憶があるけど、そうだねななさん。





ななさんの言うとおりだ。







淳太君は本当に周りのことをよく見てくれている。







私、また淳太君に助けられちゃった。








ななさんが言った言葉今なら理解できるよ。






けど、ななさん。







ななさんは、大丈夫ですか？

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