5月27日 ４ ページ15
Aside
そのころの私は、Jr.に入って二年目に突入したところだった。
一向に友達はできず、なんなら少し嫌がらせを受けていた。
「最近入ったくせに女だからって雑誌にいっぱい載って調子乗ってんじゃねえよ。」
そんな心ない言葉に当時の私は傷ついた。
調子なんか乗ってないよ。何回言い返そうとしたか。
レッスン中に少し目を離すとタオルを隠されたり、その場を立ち去るとペットボトルの水を全部こぼされてるなんてことザラじゃなかった。
そのことで泣いたりすると「ホント女って生き物はすぐに泣く」「だからジャニーズに女なんか必要ないんだよ」と罵られた。
学校に行ってもそうだ。
女子からは「男たらし」だと罵られ、男からは「何回ヤったの？」とか思春期男子らしいデリカシーのない言葉をかけられた。
しまいには「学校一のビッチ」とかいうわけのわからないレッテルを張られ、すれ違うたびに軽蔑された。
そのことが苦痛で何度ジャニーズをやめようかと考えたものだ。
ジャニーさんに何度ももうやめたいと訴えた。しかし、ジャニーさんはあと少し、もう少しだけ、君には期待しているんだ。と、手放そうとしなかった。
ついには限界になり、マネージャーのななさんに全部話した。
貴「オトナなんか大嫌いだ。男も、女も、みんなみんな大嫌い。みんないなくなればいい」
そういえばななさんは優しい笑顔で
マネ「ついておいで」
と私を車に乗せ走り出した。
今私が足をつけたこの場所は間違いなくあの時ななさんが連れて行ってくれたお店だった。
この店はななさんが困ったり悩んだりしたときに必ず来る秘密の場所なんだって言っていた。
本当は誰にも教えたくないけど私には特別にって教えてくれた。
その日は好きなものを好きなだけごちそうしてくれた。
こんな場所に今いるってことはななさんも私と…なんて
期待してもいいですよね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃー(プロフ) - カノンさん» 初めまして！とてもうれしいお言葉ありがとうございます涙 現在続きを絶賛製作中でございますので今しばらくお待ちいただければと思います！！今後ともよろしくお願いいたします：） (2020年5月17日 19時) (
レス) id: f469e5018d (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 初めまして！！すごく内容が面白くてすごくひきつけられました！！いまさらなですが、このお話の続きは出さないのでしょうか？？ (2020年5月17日 19時) (レス) id: dd8ccad5c6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃー(プロフ) - しらたまさん» ありがとうございます涙 これからもどうぞよろしくお願いします！！ (2018年9月11日 13時) (レス) id: 393919ca01 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - はじめまして！全部読みました！すっごい面白かったです…！これからも応援してます頑張ってください(*'▽') (2018年9月10日 22時) (レス) id: 04ec2ee818 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃー(プロフ) - Monoさん» そう言ってもらえてうれしい限りです！これからもどうぞ『That's My Girl』をよろしくお願いいたします：） (2018年4月29日 10時) (レス) id: f469e5018d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃー | 作成日時：2018年2月27日 18時
