That's My Girl 《JW》

決心　２ ページ11

大谷side







その日から、Aに嫌ってもらおうと態度を変えた。







Aは私に依存しすぎている。だから私離れしなきゃ私がいなくなってからのAがどうなってしまうか心配で仕方ないから。




Aに冷たく当たるたびに胸が痛んだ。





知ってるよ、車の後部座席で泣きそうになってたの。





それを見てまた胸が痛んでもう冷たく当たるのやめようって思った。




けどそこはやっぱり心を鬼にして突き通さなきゃ。





Aのことが大好きだからこそ私離れしてもらわなければいけないんだ。







けど、こんな甘いこと考えてる時点できっと私が一番A離れできてないんだろうなって思う。




気が重いな。もうあと少しでAのマネージャーじゃなくなるなんて、考えたくないよ…






「辞めたくないよ…A…」





そして、中間君に呼び出された。







中間君はどうやら私とAが喧嘩でもしたんじゃないかって考えてるみたい。




ホント、叶わないな。中間君には。


周りをしっかり見ているんだ。





黄「Aは大谷さんのことが大好きで、どんな態度取られてもめげずにコミュニケーション取ろうとしてました。もし、もうAのことが嫌いで関わりたくないんやったら尊敬はしてますけどAのマネージャーやめてもらえませんか？見てて不愉快なんです。」





なんて私のこと怒ってくれて、Aをかばってくれて、すごく安心した。




そうだよ、私がいなきゃ…なんて考えていたけどAには信頼できる仲間がいるじゃんか。




真実を伝えると中間君はただでさえ大きい目を目ん玉落ちてくるんじゃないかって思ってしまうほど開いて私を見た。




黄「そのこと、ほかのメンバー…Aには…？」





マネ「言ってないよ。いわないつもりです。」




黄「けどっ」




マネ「いいんだ。Aからもう必要とされずに消えていきたいから。だから、中間さんも絶対誰にも言っちゃだめですよ。秘密です。」





なんてちゃけた様に言うと中間さんは少し躊躇ってから




黄「大谷さんが何を考えているかわからないですけど、何か考えがあるんだろうから俺は何も言いません。Aが傷ついたらサポートできるように回ります。」




と心強い言葉を発してくれた。





これで安心してAのことは任せられる。




きっと大丈夫だ。

5月27日→←決心

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