〜15人のアイドル達〜 (ページ22)

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第1章17話ページ22

tn視点
gr「…あいつ、遅ない??｣
tn「待機室のことちゃんと教えたのにな…どこいってもうたのか。｣
現在待機室で、優里のことを待っているのだが、15分前に待機室の場所を教えて欲しいというメールを送ってから、音沙汰がない。面接した部屋からここまでは5分もかからないはずなのに。
tn「レイン、俺よりしっかりしているはずだから、迷ってるのはちょっと考えられないんだよな。｣
gr「じゃあ事件に巻き込まれたとか？」
tn「それだったら俺らも危ないやろ。てか、何か人少なくない？ロビーで見た時の3分の1ぐらいしか居ないんだけど。｣
この待機室、学校の講堂並に広いが、ここにいる人は百人程度。今回のJNOは書類選考の時点で1万人の応募者の中で千人に絞られ、面接で三百人程度になる。面接は3日間に分かれて、行われるのでここにいるのは丁度1日分の合格者と同じぐらいになる。ということは、
tn「多分ここにいるやつが面接に通った奴だな。」
gr「ああ、レインもここに来るといってたから、合格者だな。｣
ここにいるやつが次のライバル。そう思い、ここにいるやつを吟味してみると、金属で出来た部屋のドアが空いた。そこには、優里と見慣れない2人組が一緒にいた。
tn「レイン！｣
gr「やっと来たか。遅すぎて、トントンが凄くうるさかった。」
tn「心配してたんですー！」
rn「いや、ごめん。来る途中で変なのに絡まれちゃって。」
変なのってもしかしなくても後ろのやつか。〇したろうかな。
rn「兄さん、目が怖い。多分想像してるのと違うから落ち着いて。」
gr「もしかして、変なのってその2人?｣
rn「違う。むしろ恩人なんだけど。｣
os「酷いな。って何だグルッペンじゃん。レインちゃんが言ってた連れってこいつ?」
rn「YES。もう1人の方は僕の兄貴。双子だから、年齢は同い年。」
ht「なるほどね。確かに顔が似てる。」
gr「ところで何でお前らがここにいんだよ。オスマンもひとらんもアイドル志望じゃなかっただろ。」
os「それいつの話めぅ……。子役やるよりアイドルの方が楽しそうじゃん。」
ht「俺はマンちゃんについて行くって決めたからね。」
gr「はぁ……。面倒臭いのがまた1人増えた。」
話の展開が早すぎてよくわからんけど、要はそこにいる2人組はグルさんの知り合いで優里の恩人ってことがわかった。