〜15人のアイドル達〜 (ページ16)

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第1章11話ページ16

400hitとランキング入りありがとうございます！
(今回会話文多めです。話の展開が急になっても広い目で見てください。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー優里視点
gr「俺の両親は、結構有名な人なんだ。名前までは行けんけど、親父は音楽家で今でもたまにテレビに出るぐらいの人で、母さんは親父と結婚してからは引退したけどその前は月9にも出る女優だった。｣
rn「ほーん……お前の顔が無駄にいい理由分かったわ。」
gr「無駄ってなんだよ、無駄って。」
tn「はいはい、で？その両親がどうした。」
gr「おん、それで、親父は俺に音楽家になって欲しかった。だから、小さい頃から厳しくピアノとかバイオリンとか教えられとったんよ。正直めっちゃ嫌だった。クラシックなんて聞いてもよく分からんし。だから、親父に反抗するつもりでアイドルを目指した。｣
tn「親への対抗ね……まあちょっと分かる。｣
rn「確かに。僕も同じことするかも。でもそれだけなら大丈夫そうじゃない？」
gr「いやそれだけじゃない。実は、俺には2つ下の弟もいるんや。弟は俺と違って両親に甘やかされて来た。だからなのか、弟は母さんみたいな芸能人になりたいって言ってよ。両親はそっちにつきっきりになってるんだ。｣
rn「…グルッペン………。」
gr「だから、俺の事を見て欲しい。認められたい。そう思って始めた。……それがお前に音痴って罵られた時に思い出したから、それでちょっと……な？｣
tn「そんなことがあったんやな。あんたも意外と苦労してはるのな…。」
gr「なんかごめんな、こんな話して。空気悪なったやろ？」
いつもこいつは結構茶化して来たり色んなことしてるから、こんな過去があったなんて知らなかった。
rn「お前もお揃いやな。」
gr「…どういうことだ？」
rn「詳しいことは言えんけど、僕も認められたい人がいるんだ。だから、
そいつらに一泡吹かせてやろうぜ！僕らで！」
gr、tn「「!!」」
僕がそういうと彼らは豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしていた。その顔が面白くて思わず笑いかけたのは、言わないでおこう。
gr「一泡吹かせる、か……いいな、それ。｣
tn「面白そうじゃん。やろうぜ。」
あのあほ面をすぐ戻して悪い顔をする2人。つられて僕も口角が上がってしまった。
rn「わっるい顔してんな。」
tn「なんやと？」
rn「ｲﾔﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲｯｽ｡」
心の声がダダ漏れだったのは内緒のお話。